節約/光熱費の節約

電気ポットの電気代の実態、消費電力とは?

お茶やコーヒーに、赤ちゃんのミルクにと、いつでもすぐにお湯が出る電気ポットは大変便利な家電です。ですが便利さゆえに、意外と電気代がかかってしまうという落とし穴が…。

和田 由貴

執筆者:和田 由貴

節約ガイド

電気ポットの電気代って?

お湯を沸かし、なおかついつも適温に保温をしてくれる電気ポット。
お茶やコーヒー好きな方にはもちろん、そうでない方にも大変便利な電化製品です。
ですがその電気ポット、とても多くの電気を消費していることご存知ですか?
沸騰時はもちろん、保温している時にも電力を消費していますので、実際に電気料金を計算するとけっこうな金額になります。
ではいったいどの位の電気代がかかっているのか、ガイドが計算をしてみました。


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想像以上に電気を食う電気ポットの実態

平均的な電気ポットを例にとって、以下の条件で電気料金を計算してみました。
電気ポット容量 2.2L
沸騰時の消費電力 1000W
保温時の消費電力 35W
電気料金 23円/Kwh
◆1日に2回満水で沸騰させ、それ以外の時間は保温状態
◆水が沸騰し、保温状態になるまでに要する時間15分


まず2回の沸騰の電気代は、1日11.5円。
保温状態の時の電気代は、1日18.9円。
両方を合計すると、1日の電気代は30.4円となります。
月で計算すると、その電気代912円
さらに年で計算をすると10944円になります。
年間で1万円以上もの電気代がかかっていたんですね。

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電気ポットの電気代対策

それでは実際に電気ポットの節電対策を考えてみましょう。

電気ポットを現在使用中でも、そんなに頻繁に湯を利用しないというご家庭の場合は、お湯を使用するその都度沸かすのが良いでしょう。
カップ1杯などの場合は、やかんを火にかけて沸かすよりも、電子レンジで沸かした方が光熱費がお得です。

お茶やコーヒーをよく飲むのでポットが手放せないとか、赤ちゃんのミルクのためにお湯が必要というご家庭の場合、エアーポットなどの保温ポットを利用しましょう。
昔ながらの魔法瓶ですが、保温能力が優れていますので、十分機能は果たせます。
例えば平均的な保温ポットの場合、朝沸騰させた湯を入れておけば、夕方の時点でも70度以上の温度が保てるものがほとんどです。
保温ポットならば電気のコードの必要がありませんので、どこへでも自由に持ち運びができる上、お湯だけでなく、冷たい飲み物の保冷にも使えるのも便利ですね。
電気ポットに比べて、本体の価格が安いのも魅力です。

最近では保温時節電タイプの電気ポットや、電気で沸かして魔法瓶で保温するなどというポットも登場してきました。
ですが、上記でも計算したように沸騰時の消費電力、電気代は同様にかかります。
また高機能であるがゆえ、本体価格もそれなりのお値段ですね。

2.2Lの湯をガスの中火で沸かした場合のガス代は、1回当たり約3円。
1日2回湯を沸かした場合でも月額約180円です。

どうしたら一番経済的か、そのご家庭の事情に合わせて考えてみるのが一番でしょう。

関連リンク集*節電を考えたあかり選び
*待機電力はあなどれない!
*電気・ガス・水道(おすすめリンク集)
*ポット(AllAboutJapan家電)
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