韓国語/季節の韓国語

黄金のブタ年とは!? 豚に恋い焦がれる韓国

韓国ではいま、今年のブタ年(亥年)が600年に一度しか巡ってこない「黄金のブタ年」だと、一大ブームになっています。いったい何なのでしょう? 韓国人の豚に対するイメージから見てみる必要がありそうですよ。

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

アンニョンハセヨ(こんにちは)! 前回の記事で、韓国の干支についてご紹介しました。日本と同じく、韓国にも干支があり、今年はブタ年(韓国ではイノシシではなく、豚です)なのでしたね。

さてそこで、韓国はいま、今年のブタ年がただのブタ年ではなく、600年に一度しか巡ってこない「黄金のブタ年-황금돼지해(ファングムテジヘ)」だ! と、一大ブームになっているのです。「黄金のブタ年!?」いったい何なのでしょう。韓国人の豚に対するイメージから見てみる必要がありそうですよ。

豚は、お金を運んでくれるラッキーな動物

お金を運んでくる豚
韓国人は、豚が好きって本当?!
韓国人は、豚についてどういうイメージを持っているのでしょう。私が体験した豚にまつわるエピソードから紹介したいと思います。

韓国留学時代、とある大手商船会社で日本語教師のアルバイトをしていました。ある日、受講メンバーの1人であるH課長が、体格の良いL代理にこう言うのです。

「야, 돼지. 돼지 같이 생겨가지고...진짜...」
(ヤァ、テジ、テジガッチ センギョガジゴ チンチャ……/おい、豚。ほんとに豚みたいなヤツだな……)

私は、どうしようかと思いました。2人の表情を見ながらハラハラドキドキ。韓国では、人の外見についてあれこれとはっきり言うことが多いですが、いくらなんでも「豚」だなんて……。

その後、韓国人の友人にH課長とL代理の話をしてみたところ、「それは悪口ではない」、「ちょっとぽっちゃりした人への親しみの表現」、「豚に例えるだなんて、可愛いイメージ」とのこと。ええーっ! とても驚きました。日本ではどちらかというと良くないイメージの豚が、韓国ではまったく違う印象になるのです。

市場で売られる豚の頭
市場で豚の頭が売られているワケは!?
その時、韓国で豚はお金を運んでくれる縁起の良い動物のなのだ、ということを知りました。ソウル観光名所の南大門市場などでは、豚の頭がまるごと! 売られていますよね。これは、お店の開店祝いなどで、商売繁盛を祈って豚の頭を贈ったり、飾ったりする風習があるためです。

また、豚の携帯ストラップをしている韓国人が多いのをご存知でしょうか。韓国のお土産屋さんにもよく売っているので、日本人でも付けている人がたまにいますが、これは「お金を呼ぶため」なのです。携帯ストラップになるくらいだから、豚のイメージが悪くないということは、明らかですね。

夢に豚が出てくると億万長者になれるとも言われています。初夢に豚が登場した! なんていったら、もう天にも昇る気持ちになるのでしょうけれど、豚がどうやって夢に出てくるのか、想像するのはちょっと難しいですね(笑)。

では、2007年の「黄金のブタ年」とは何なのでしょう? 次のページでご覧下さい!
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