TOEIC・英語検定アーカイブ

更新日:2004年02月25日

英語漬けになるだけで英語が出来るようになる?

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80万部を突破したベストセラー「英語は絶対勉強するな!」(通称:英絶)を検証します。「ネイティブの幼児と同じ方法で、我々も英語を学ぶべき」という「英絶式学習法」は、本当に可能なのでしょうか?

文章:中田 達也(All About「TOEIC・英語検定」旧ガイド)

 シリーズ累計80万部を突破した、英語は絶対勉強するな!

皆さんは、「英語は絶対、勉強するな!」という英語参考書はご存知でしょうか? 韓国で100万部を超えるベストセラーになった後、日本でも翻訳版が発売され、シリーズ累計80万部を突破した大ヒット英語学習参考書です。「英語は絶対、勉強するな!」で提唱されている英語学習法は、俗に「英絶式」と呼ばれ、TOEICや英検などの資格試験を受験される方の中にも、「英絶式」学習法を試された方も多くいらっしゃるでしょう。

「英絶式」学習法の特徴は、「ネイティブの幼児と同じ方法で、我々も英語を学ぶべきだ」という外国語学習理論を展開しているところにあります。しかし、外国語教育理論の分野では、大人は幼児のように外国語を習得することはできないというのがほぼ定説になっています。

今回は、なぜ我々が幼児のように英語を学習することはもはやできないと言われているのか、その理由をご紹介してみたいと思います。

 「英絶式」学習法がうけるわけ

「ネイティブの幼児と同じ方法で、我々も英語を学ぶべきだ」という英絶式学習法は、一見とても説得力があります。私たちも日本語を学習する時は、文法を意識することなく、自然な文脈の中で言葉を使っているうちに、いつの間にか日本語が使えるようになっていました。

そのような日本語習得過程に比べると、日本の伝統的な英語教育はいかにも理不尽です。英語の授業とは言いつつも、自然な文脈の中で英語を使用する機会は皆無と言ってよく、代わりに「3人称単数」とか、「過去完了進行形」といった、ネイティブでさえ知らないような文法用語をこねくり回しています。

既存の英語教育に不満を持った人々が、「外国語に関しても、母国語と同じ方法で習得することができる」という理屈を考え出すのも無理はないでしょう。文法、和訳中心の英語教育で英語が出来るようにならなかった実体験を持つ多くの日本人にとっては、母語習得過程に基づいた外国語学習理論は、自然で合理的なものに映るかもしれません。

しかしながら、外国語教育理論の分野では、大人は幼児のように外国語を習得することはできないというのがほぼ定説になっています。その定説は、言語習得の「臨界期(critical period)」という概念により簡単に説明ができます。

「臨界期」って何? と思った方は次のページへ→


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(執筆者:中田 達也)

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