文章:中田 達也(All About「TOEIC・英語検定」旧ガイド)
「TOEIC・英語検定」インタビュー・シリーズの第1弾は、現在立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科委員長を務められている、鳥飼玖美子先生です! 鳥飼先生といえば、アポロ月面着陸や大阪万博など数々の国際舞台で活躍された同時通訳者のパイオニア、ということで、通訳者にまつわることを中心にお話を伺いました!
--本日はどうぞよろしくお願い致します
鳥飼先生(以下、先生):「はい、こちらこそよろしくお願い致します」--鳥飼先生といえば、やはり『同時通訳者の先駆け』というイメージを持たれている方が多いと思います。そこでまずは、通訳者と私のサイトのテーマである英語の資格とを絡めて、お話を伺いたいと思います。鳥飼先生は以前通訳者としてご活躍なさっていましたが、通訳者になるには何か資格を持っていた方がいいのでしょうか?
先生「いいえ、通訳者は実力の世界なので、資格よりもとにかく実力が重要です。通訳者のための資格というと、『通訳ガイド案内業試験(通訳ガイド試験)』・『通訳技能検定試験(通検)』・『ボランティア通訳検定試験(V通検)』などがありますが、拘束力があるのは「通訳ガイド試験」だけです。
『通訳ガイド』というのは日本に来た外国人観光客に外国語で観光案内をする職業のことですが、法律により通訳ガイド国家試験に合格していないと、この仕事につくことはできません。それ以外の『通検』と『V通検』には、『通訳ガイド試験』と違いそのような拘束力はありません」--資格を持っているよりも、とにかく実力が優先なんですね?
先生「そうですね。確かに『通検』1級は2000年度の志願者が87人、その内合格者はたった2名という難関試験ですから、合格していれば通訳者として自分を売り込む上で有利にはなるでしょうね。ただ、実力さえあれば、資格はなくても通訳者としての仕事は貰えます」--「なるほど。それでは、その実力はどこでつけるのでしょうか?」