編集部 All About
TOEIC・英語検定アーカイブ
更新日:2002年06月20日
「10年間も勉強しているのにちっとも話せないなんて!」と何かと風当たりの強い日本の英語教育。しかし、私に言わせれば、これ程世間一般に広まった誤解はありません。
| ■ 【連載】「日本人英語が話せない本当の理由」 |
| 第1回 TOEFLスコア アジア最下位の衝撃 |
| 第2回 英語が話せる2つの理由 |
| 第3回 英語が話せないのは文法のせい? |
ある新聞のインタビューで、「学生時代にしておいた方が良かったと思うことは何ですか?」と問われて、「英語です。日本の英語教育って間違っていると思う。中学生から10年近くも勉強しているのに、ちっとも話せるようにならないんだから」、とある方が答えていました。
| 「英語は中学生から10年近く勉強している」 |
| なのにちっとも話せるようにならない |
| だから、日本の英語教育は間違っている |
という理屈は至る所で耳にしますが、これ程広く世間一般に信じられた誤解はないと私は感じています。
多くの人が指摘するように、日本人の英語力を他国民のそれと比べた場合、相対的に低いことは確かでしょう。例えば種々の国際会議では、多くの国の首脳が母国語ではない英語を使いこなしているのに、日本人だけは通訳を介している、という場面を我々は平素よく目にします。
しかし、世界の多くの人々が英語を使いこなすことが出来るのは、彼らが日本より優れた英語教育を持っているからではなく、彼らが置かれている状況によるものが大きいのです。
それでは、日本人以外の諸外国人に英語が堪能な人が多いのはなぜなのでしょうか?今回の記事では、彼らが「英語が話せる2つの理由」について考えてみたいと思います。
1つは、英語が国内において公的な性格を持っているか否か、ということです。「英語が話されている国」と言われると、ほとんどの方は「アメリカ」・「イギリス」・「カナダ」・「オーストラリア」・「ニュージーランド」などを思い浮かべることでしょう。しかし、実際にはここに挙げた5つの国は、「英語が話されている国」のごく一部に過ぎないのです。
一説には、英語は60を越える国で公用語、あるいはそれに準ずる重要な役割を果たしている、と言われています。朝日新聞論説委員船橋洋一氏によれば、英語を話すことが出来る人の数は全世界で14〜15億人に上るそうですが、その内の約3億7500万人は、かつて英米に植民地とされた経験があるなどの理由で、英語が公用語かそれに準ずる位置を占めている地域に住んでいます。
彼らは英語を日常生活において「第二言語」として頻繁に使うのですから、我々より英語が上手くて当然といえます(「TOEFLスコアアジア最下位の衝撃!」も参照)。
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(執筆者:中田 達也)
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