文章:山下 智之(All About「資格」旧ガイド)
【知的財産検定とは?】知的財産権という言葉はよく新聞やテレビで見かけますね。私なんかは、この知的財産権というとすぐに特許権を思い浮かべてしまうのですが、実際には、著作権・商標権もこの中に含まれます。
知的財産は、外国において日本製品のコピーが氾濫して、輸出が伸び悩むなどの被害が出ているように、日本の国力にも影響を及ぼすくらい重要になってきています。これに対して、知的財産権の保護のための活動をするのは、日本に約5000人といわれる弁理士と各企業の知的財産部門の社員が主役です。
ところで、知的財産権に関する能力検定は、弁理士試験しか無いため、弁理士以外で、能力を持った人材を採用しようとしても、認定が難しいという実態があります。「知的財産検定」によって、その穴を埋めることが出来るのです。
【知的財産検定の中身は?】 4段階に分かれています。1級・準1級と2級・準2級に分かれています。2級と準2級は、一つのカテゴリしかないのですが、1級と準1級は、特許権・著作権・商標権の3つの分野に分かれています(現時点では1級は「特許」のみ)。
それぞれ、実際の受験級は1級と2級しか無いのですが、試験の結果によって、準級が認定される場合があります。例えば2級を受験して、落第ではないのですが、2級のレベルには到達していない場合、準2級に合格ということになります。
試験問題は4問択一で、法律・出願調査・戦略策定・係争対応などの分野から出題されます。
【合格率は?】 まだ始まったばかりの検定試験で、過去のデータは2回分しかありませんが、公式サイト上で全て公開されています。第2回の受験者総数は2級で、約1400名。合格者総数は約600名で、合格率は40%強。準2級の合格者が約400名ですから、合わせると合格率は約70%となります。
【今後の展望は?】 第1回目の受験者総数が2級で約1200名、第2回目が同じく約1400名と10%以上の上昇を見せていることから、今後の受験者数も増加の傾向にあると思われます。
資格がメジャーになってくると、取得が難しくなる傾向にある事を勘案すると、この資格を取りたいと思っている方は、早めの受験がお勧めということになります。
知的財産権は、海外との特許権係争事例が増えていることから考えても、今後ますます日本の産業にとって重要になる分野です。企業の知財権関連部門だけでなく、就職を控えた大学生などにとっても有利な資格となると思われます。
秋の試験は11月17日に行われます。2級の申込はすでに始まっており、1級の申込は9月20日より開始です。
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