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更新日:2002年10月05日

ニームへ向けて50キロ、ローマ時代の水の道 ポン・デュ・ガールからユゼスへ

南仏独特の荒れ地を越え、谷を渡り、その距離なんと50キロ!ニームの地においしい水を送り続けたローマ時代の水の道。2000年前の偉業をさかのぼってアートの町ユゼスを訪れてみましょう。

見上げる3段アーチ、ポン・デュ・ガール
ニームを作ったローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの腹心アグリッパ(いかにも聡明そうな胸像は有名)が建造したとされているポン・デュ・ガールがあるのは東北に約30キロ離れたルムーランの近く。広大な荒地を深く削ってガルドン川が流れています。「ポン・デュ・ガールこちら」の標識に従って西に向かうと大きな駐車場が有り、その先に近代的なインフォメーションセンターが見えます。

La Grande Expoと名付けられたこの施設はポン・デュ・ガールの歴史や構造などをくわしく学習できる展示施設やレストラン、売店などが用意され、世界遺産にも指定されたこの偉大で貴重な水道橋を快適にマニアックに楽しむ事が出来ます。駐車料金は必要ですが入場料などは不要です。そのまま川に沿って歩いて行けばすぐに目の前一杯に3段重ねのアーチが整然とリズミカルに並んだポン・デュ・ガールが広がります。

ポン・デュ・ガール

2000年以上昔の水道って?
近づいてみればあらためてそのアーチの巨大さと緻密さに息を飲みます。頭の上に積み上げられた石一つ一つが圧倒的なボリュームでのしかかってきます。くさび状に削り上げられた大きな大きな石がせり合って支持され膨大な重量はすべて岩盤にかかるようになっています。石同士が均一にしっかりと合わさっていなければすぐに崩れてしまいます。1センチでも薄ければ3センチ以上ずり下がってしまいます。

これだけの大きな橋を掛けてなお、しかも作り始めたのが紀元前60年以上前ですから2000以上も変わらず、きっちり10センチ足らずの高低差を正確に守っています。一番上の水を流す水路にはしっくいで完全にもれないように目止めしたうえで石の蓋で密閉されています。いや、おどろきですね、声も出ません。

ずっと昔は橋の上にも登れたのですが現在は安全上許されていません。しかし丘の上に登ったり、川の中で水遊びや釣りをするのは許されています。気候の良い時には多くのピクニック客でにぎわっています。また付近にはオーベルジュもあり滞在も可能です。

(執筆者:赤木 滋生)

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この記事の担当ガイド

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野口 裕子

パリ在住。パリのトレンドや旅行記のライター、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして、ウェブを…

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