3.『セスキ炭酸ソーダ』の、どこがすごいの?
でも、以上のように『セスキ炭酸ソーダ』について説明すると、よく言われるのが「重曹より結局ちょっとpHが高いだけなら、重曹使えばいいんじゃないの?」ということ。
そうですね。結論から言いますと、お掃除に「研磨」を多く取り入れたい方、「煮洗い」派な方、手はだが弱めで、ゴム手袋などが苦手な方などは、お掃除には『重曹』で良いと思います。充分だと思います。
そもそも、
なぜ“石けん”でも“洗剤”でもない『重曹』や『セスキ炭酸ソーダ』が「汚れ落とし」に役立つのかという薀蓄は、
当ガイドサイトの2004年の記事『酢と重曹で大そうじ!』に詳しいのですが、ざっくり説明しますと、
・『重曹』『セスキ炭酸ソーダ』のもつ性質であるアルカリ性には、汚れの主成分にある脂肪酸(油脂が分解されたもの。皮脂・垢や台所の油汚れも)やタンパク質(台所汚れに多く含まれる。血液などにも)を溶かす効果があること。・汚れ落としの際に、『重曹』『セスキ炭酸ソーダ』(アルカリ)と汚れの油(酸)とが化学反応して微量に石けん成分が合成されること。がその理由になります。もっと知りたい方は上の記事にも目を通してみてくださいね。
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| 『炭酸塩』。ソーダ灰という呼び方もされます。水に溶けやすく湿気やすい。強アルカリで腐食性があり、一般家庭ではあまり使わないほうが安全です。中華麺やコンニャクに食品添加物として使われます。粉石けんに配合されることも多いです。※クリックすると「ケンコーコム」商品ページにジャンプします。 |
『重曹』も『セスキ炭酸ソーダ』も、水溶液を加熱すると分解されて「水」「二酸化炭素(炭酸ガス)」「炭酸ソーダ(炭酸塩)」になります。二酸化炭素はぶくぶくと泡になって上がってきます。泡は『重曹』のほうがたくさん出てきます。
ここで気をつけなければならないのは、
『重曹』の水溶液(重曹水)でも加熱するとアルカリ性が強くなるので、扱いには注意が必要だということです(目安としては50度を超えるともう危険。扱う際には必ずゴム手袋をしましょう! 『セスキ炭酸ソーダ』溶液を加熱しても同様です)。
また、『セスキ炭酸ソーダ』の特徴として「水に溶けやすい」という点が挙げられますが、裏を返せば『重曹』のように
穏やかなクレンザーとしての効果は期待できないということになります(
『重曹ペースト』のような使用法もちょっとできません)。
けれども、ここでもう一度裏を返しますと、『重曹』はいささか水に溶けづらいのです。(8%の濃度で飽和水溶液になってしまうよう。実際に水に溶かして試してみると自明です。)
溶かす水の温度にもよってきますが、水溶液を作ろうとしても溶け残りが気になったり、スプレーボトルなどの場合「詰まり」が起きることがあります。
けれども『セスキ炭酸ソーダ』はきわめて水に溶けやすい性質を持っていますので、
“水溶液スプレー”として活用させる分には、『セスキ炭酸ソーダ』のほうが扱いやすいといえるでしょう。
同じ文脈で、
洗濯に使う場合(布ナプキンに付いた血液を落とすのに『セスキ炭酸ソーダ』を愛用している人は多いはず)も溶け残りをほとんど心配する必要がありません。
また、水に溶けやすく溶け残りが無いとはいえ、アルカリ性が『重曹』よりも強い分、
お掃除などに使う量はごく少量で済みます。
もともと『重曹』『セスキ炭酸ソーダ』のような「アルカリ(洗浄)剤」は、
環境負荷の小さい無機塩類(正確ではありませんが、ざっくり言えばいわゆるミネラルのこと)なので、通常使うような量であれば一般的な石けんや合成洗剤よりも「心置きなく」使うことができるのです。
『セスキ炭酸ソーダ』、およそ
1%の水溶液を作るとして、水500ccに小さじ1杯が目安になります。本当に微量です(汚れに応じて濃度は加減しても良いと思います。ちなみにガイドは台所用の水溶液スプレーは5%で作っています。人によっては手荒れするので気をつけたほうが良いと思いますが……などなど詳細な使い方は
次の記事で!)。
「大掃除!!セスキ炭酸ソーダ使いこなし術・2」に続く
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【参考サイト】●生活と科学社[石けん百科]本館「基礎知識編」「アルカリと洗浄」「石けんライフのパートナーたち」●京化[京都大学理学部化学教室]>化学学生実験室のホームページです>吉村洋介のホームページです
>学生実験に関わって >セスキ炭酸ナトリウム(トロナ)について /吉村洋介
【参考文献】●暮らしの中の洗浄/辻 薦(地人書館)
【AllAbout セスキ炭酸ソーダ】●All About[住まいを考える]『セスキ炭酸ソーダ』で春そうじ●All About[住まいを考える]年間ハウスケアシリーズ【10月】鍋つつく? 初冬のあったか食卓メンテナンス術●All About[住まいを考える]初夏の窓・ケア・メソッド