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頭皮の構造やケア方法……健康な髪を生む“こんにゃく頭”になろう!

新しく生えてくる毛髪が健康であるよにこんにゃく頭を目指しましょう。今回は頭皮について、その構造やケアの方法をくわしくご紹介いたします。フカフカの“こんにゃく頭”になって、サラ・ツヤ髪をめざしてください。

執筆者:All About 編集部

頭皮の構造やケア方法! めざせ“こんにゃく頭”

頭皮の構造やケア方法……健康な髪を生む“こんにゃく頭”になろう!

目指せこんにゃく頭!

新しく生えてくる毛髪が健康であるよう、土台である頭皮を健康に保ちたいものです。今回は頭皮について、その構造やケアの方法をくわしくご紹介いたします。
 
<目次>
 

頭皮は表面だけにあらず

“頭皮”というと頭の表面だけをイメージしがちですが、医学的には頭蓋骨から表面までの組織を指します。頭皮は表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されており、皆さんが頭皮と思っているのは表皮にあたります。この表皮はさらに、角質層、顆粒(かりゅう)層、有棘(ゆうきょく)層、基底層に分かれています。
左:頭皮の構造……表皮、真皮、皮下組織の3層で構成
右:表皮の構造……角質層、顆粒層、有棘層、基底層で構成

基底層では、若い細胞が次々と生まれ、細胞分裂を繰り返しながら、表面にある角質層に上がっていきます。最後には、角質層で細胞核を失い、剥離してしまうのです。これがフケやあかです。基底層で細胞が生まれてから剥離するまでのターンオーバーの期間は、約40日で1サイクルとされています。どんどんたまっていく角質層の細胞(つまりフケやあか)をきれいに取り除くことで、頭皮の新陳代謝が図れるのです。
 

頭皮はやさしく扱って!

ただし、角質層は0.02mmくらいで、ラップほどの厚さしかありません。だから、ゴシゴシと頭皮をこすったり、爪を立ててシャンプーしたり、硬いブラシで強くブラッシングしたりすると傷ついてしまいます。角質層を含む表皮はその下にある組織を、暑さや寒さ、紫外線、摩擦や圧迫、科学的物質などの外部刺激から守る役割を果たしています。その表皮が傷ついてしまうと、組織の内部にまでダメージを与えてしまい、炎症などの原因となりますので、頭皮はやさしく扱ってください。
 

頭皮は年を重ねると薄くなる!

頭皮は年齢を重ねるにしたがって、薄くなっていきます。重力で下に引っ張られてしまうせいです。マッサージなどで適度な刺激を与えて血行をよくすることで、若い頃の厚さを保つことができます。頭皮に厚みのある“こんにゃく頭”を保つことは、健康な毛髪を生み出すことにつながります。
 

“こんにゃく頭”になるための頭皮ケア

頭皮ケア
いつでもどこでもできる頭皮マッサージで、こんにゃく頭に!
健康な髪を生み出す“こんにゃく頭”になるために、次のようなことに気を付けて日々を過ごしましょう。
 

頭皮を清潔に保つ

やはり一番大切なのは、頭皮を清潔に保つこと。1日1回は、髪を洗うようにこころがけましょう。シャンプーを使わなくても、髪を熱めのお湯で流すだけでも効果的です。シャンプーを使った後は、時間をかけてよく流してください。特に注意したいのが、朝シャン。短時間ですませる人が多いと思いますが、それではシャンプーの成分が髪や頭皮に残ったままになってしまい、かえって炎症を引き起こす原因になってしまいます。シャンプーは1日1回、余裕のある時間に使いましょう。
 

“毛穴ケア”で徹底的に洗浄する

毛穴は、表皮の下の真皮にまで達しています。その毛穴のくぼみは漏斗部(ろうとぶ)と呼ばれ、ターンオーバーして剥離したフケやあかがたまります。それらは、やがて硬い塊である角栓様物質(かくせんようぶっしつ)となり、毛穴をふさいでしまいます。

すると漏斗部とその周囲に存在する菌が繁殖し、気づかないうちに炎症が進行してしまうことも。気づいたときには炎症の範囲が広がり、赤くなったり、強いかゆみを引き起こしたりしてしまいます。特に、皮脂がたくさん出る脂性の方の毛穴には、菌だけでなくダニも存在することがわかっています。

菌の中には、空気にふれるのが嫌いな嫌気性菌(けんきせいきん)という種類のものも存在し、外気にふれないよう、毛穴の奥で繁殖します。それらは、通常のシャンプーでは取り除くのが困難です。

炎症や菌の繁殖を防ぐためには、週に1回ぐらい徹底的に毛穴ケアを行うことをおすすめします。毛穴ケアの方法については、下記の記事でくわしくご紹介していますので、ご覧ください。自分でケアするのが「不安」「面倒」という方は、月に1回程度、育毛サロンなどプロにおまかせするのもよいでしょう。
 

頭皮マッサージで血行を促進させる

毛包(皮膚の内部で毛を包んでいる部位)の回りには、細い血管が網目のように張り巡らされています。そして、動脈から毛髪に栄養が与えられています。栄養分は毛髪の毛根にある毛母細胞だけでなく、表皮の下にある毛髪側面からも吸収されているのです。

血行が悪くなると、毛髪のすみずみに栄養が行きわたらず、健康な毛髪が生まれなくなってしまいます。また、頭皮の血行が悪くなると新陳代謝も悪くなり、細胞が活発に生まれなかったり、分裂しなくなったりします。やがては、薄くて硬い頭皮になり、ますます健康な髪を生み出せなくなります。

そうなるのを防ぐのが、顔ヨガや頭皮マッサージ。首から上の血行をよくすることで、新陳代謝を良くし、フカフカの柔らかい頭皮になれることと思います。

バランスよい食事をとる
血液の流れがよくても、血液そのものが汚れていたら意味がありません。きれいな血液になるには、やはりバランスのよい食事をとるのが一番。毛髪の原料であるアミノ酸を多く含む良質のタンパク質や、髪によいビタミンA、B6、E、ミネラルを積極的に摂取しましょう。髪に良い栄養素、メニューについては下記の記事をご覧ください。

いかがでしたか? 健康な髪は、健康な頭皮から生まれます。フカフカの“こんにゃく頭”になって、サラ・ツヤ髪をめざしてください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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