掃除関連情報

更新日:2004年08月10日

部屋が荒れるということ

部屋が荒れるということはどういうことなのでしょうか。ちょっと思索げな住まいコラム。さらっと深く考えてみてください。

「アーッ、もうッ! 片づかないったらありゃしないッ!」

休日の続く夏。普段いない人が家にいるだけで、家って汚れます。
仕方ないとは分かっていても、こんなお母さんたちの声が“カナキリ調”で轟きがち。
「掃除していくそばから散らかされて…」「やってもやっても…」
エンドレス! それが、住生活の宿命…!

収集不能…

それでも、嫌々ながらも「誰かがお掃除役を遂行している状態」がキープできていれば、部屋は「荒れずに済む」もの。
問題は「遂行している状態がキープ」されなくなったときに露見します。住まいは、一気に「荒廃への道」を突き進み始めるのです。

「何にも考えないでとにかくルーティンワーク」と化しがちな部屋の片付けや掃除という行為ですが、今回はほんのちょっと目線を変えて、【住まい】と【ひと】について考えてみたいと思います。


「イライラする部屋」・「ソワソワする部屋」

あなたが今、ブラウザを立ち上げてこの文章を読んでいるその部屋を、振り返ってグルリと見渡してみてください。
そこは職場? 自宅? の、リビング? 自室? 寝室? 

フジワラの今は「自宅リビングの仕事コーナー」です。振り返るとダイニングとリビングが目に入ります。

積み上げられた書籍や資料と娘のおもちゃ。パソコン2台に湿度計。隣接の和室には布団がまだ敷いてあり、改めて眺めると眉間の辺りにチリチリと不愉快さが漂いはしますが目算10分で何とか来客OK程度の綺麗さには持っていける状態。まあ及第、といった感じです(あまり潔癖ではない性格が、幸いしているのか災いか)。

さて、あなたがいるその部屋の居心地は、どんな感じでしょうか。イライラしてますか? ソワソワ落ち着きませんか? 結構いい感じですか?
その部屋は、片付いていますか?


「散かった部屋」と「荒れた部屋」

この、主に「片付いているか、いないか」の清濁を基準にした「居心地の良し悪し」は、家族であっても基準が異なることがまま、あります。
多く住まいの中で最も汚い部屋の筆頭に、子どもたちにあてがっている部屋が挙げられます。それは子どもの年齢を分けず小さき者から大きな者まで(私自身も成人してなお自室を【ゴミタメ】と言われ続けました…)。「お部屋をいつも自分で綺麗にしている」子どもって、かなり少数派なのではないでしょうか? 

それはなぜなのでしょう? まず、多くの主婦(主夫)に比べて、彼ら子どもの生活における「部屋」の「存在の軽さ」があると思います。あんまり家に心がいないのです。それに加え、彼らの心が成長のさなかの「混沌の中」にあることが、大きな影響を与えているのではないかと思われます。

子どもの本質って安定よりも変化にありますね。収拾がつかないくらい気持ちがトッ散かる。でもそれって「荒れている」わけでは、必ずしもなかったりします。見た目はともかく、そこにいる(寝て、勉強しているふりをしている!)人は飄々と人生を謳歌している。

それでは、本当の意味で「荒れた部屋」とは、どんな部屋なのでしょう?

ガイドの主観では、それこそすなわち「イライラする部屋」。というか「イライラした心が投影された部屋」なのではないか? と思われます。当然、「居心地も悪い」。心楽しくトッ散かっている状態ではない。空気が、荒んでいる。

さらに、その部屋の「居心地を良くしようという気さえ起こらない」。そう、くたびれ果てたあなたが座っている部屋。そこが、「荒れた部屋」なのです…!


部屋は心を映す鏡

かく、【住まい】と【ひと】とは切っても切り離せない関係にある、というのが「住まいを考える」ガイド藤原の持論の根っこにあります。住まいや部屋は常に、そこに住む人の心を映しているのだと。

「きれい/きたない」を短絡的に「善悪」と判断すべきではありません。しかし「トイレ掃除をがんばったら憂鬱な気持ちが晴れた」「部屋を掃除したらいいことが続いた」などという話は大変よく耳に入ってくるものです。

掃除したから気持ちが晴れたのか、気持ちが晴れたから掃除する気になったのか、順番の前後は常に一定ではないでしょう。しかし、「何も考えずに手を止める」のではなくそこで一歩踏ん張ってハウスキーピングのための「手を動かす」ことが、とてもとても暮らしと心には大切なことのように思われてならないのです。皆さんはいかがですか?

私は、「誰かがお掃除役を遂行している状態がキープ」されている家庭に、平穏と健康さを感じます。自分の住まいも含めて。自分の心も、含めて。

それから、「片付かない状態にイライラできる幸せ」って、存外、貴重なものではないかと思うのです。ほんとうに大変なことに見舞われたときって、そんなことにイライラしている余裕さえ、生じないものですから。


「アーッ、もうッ! 片づかないったらありゃしないッ!」


いざ、快哉の如く、楽しく叫びましょう!
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この記事の担当ガイド

写真

藤原 千秋

主に住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして10年のキャリアをもつ。現在は並行して育児系記事・…

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