女性の薄毛・抜け毛/ダメージヘアの原因と対策

女性の生理とヘアケアの密接な関係!?(2ページ目)

女性の身体を支配する「女性ホルモン」。髪と頭皮にはどんな影響を与えるのでしょうか。今回は女性ホルモンと髪・頭皮の関係を探ってみます。月経(生理)周期に合わせたヘアケアもご紹介します。

執筆者:All About 編集部

月経(生理)周期に合わせたヘアケアについて

年齢だけでなく、月経(生理)周期によっても女性ホルモンの量は変化しています。月経周期に合わせてヘアケアすれば、より高い効果を得ることができます。
月経(生理)周期と女性ホルモンの分泌周期、基礎体温の変化の関係

低温期にヘアケアすると効果的

月経がはじまって排卵までの約14日間は、基礎体温が36.5℃以下に下がる低温期です。低温期には、エストロゲンの分泌量が多く、プロゲステロンよりも優位に働きます。月経が終わり、排卵までは体調が良い時期です。基礎代謝があがり、新陳代謝も良い時期なので、生理後には肌の調子が良い、と感じる方が多いのではないでしょうか。肌と頭皮は一体ですから、頭皮の状態も良い時期。生理後は積極的に頭皮ケア、ヘアケアをするとよいでしょう。より効果を実感できることと思います。

高温期にはパーマ&カラーはNG

一方、排卵後から次の月経がはじまるまではプロゲステロンが優位に働き、基礎体温が上昇する高温期になります。高温期はむくみやすかったり、身体がだるく感じたりするほか、イライラしたり、気分が憂鬱になったりするなど「月経前症候群」の症状が出やすい時期です。

また、高温期は、吹き出物が出るなど肌が不安定になります。もちろん、肌と同じく、頭皮も敏感になっています。ですから、この時期のパーマやカラーリングは、毛根に液が浸透して炎症などを引き起こすこともあるため、避けた方が無難でしょう。

よく「生理の前後はパーマがかかりにくい」と言われますが、これはウソ。毛髪自体は細胞が死んでいる状態ですから、女性ホルモンの影響を受けることはありません。

ストレスがもたらすホルモンバランスの崩れ

「ホルモンバランスが崩れる」「ホルモンバランスが悪い」という状態は、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が何らかの原因で変化することです。そもそも女性ホルモンは、脳にある視床下部の命令により脳下垂体で性腺刺激ホルモンが出て、その刺激によって主に卵巣で分泌されます。

この一連の動作は、精神的ストレス、肉体的ストレス、環境の変化などの影響を受けやすく、それらの影響を受けると女性ホルモンの分泌が悪くなってしまいます。また、過度なダイエットにより脳の調節機能が低下してしまうと、ホルモンバランスを崩す原因となってしまいます。適度に身体を動かす、過度な食事制限はしないなど、ストレスをためないようにしましょう。自分でヘッドマッサージをしたり、育毛サロンで頭皮のマッサージを受けたりすれば、ストレス解消と頭皮ケアの両方の効果が得られるのでおすすめですよ。

もちろん、卵巣機能が低下している、脳下垂体の働きが良くない、甲状腺機能異常がある、など、病的な原因によってホルモンバランスが崩れてしまうこともあります。ストレスを解消しても改善が見られない場合は、医師の診察を受けた方がよいでしょう。



いかがでしたか? 女性ホルモンが、少なからず毛髪に影響を与えていることがおわかりいただけたかと思います。また、月経周期によって、ヘアケアの効果も異なりますので、自分の身体のことをよく把握して、効果をアップさせましょう。
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