~これまでのあらすじ~新婚フニワラ夫妻はあんなこんな辛苦の限りを味わった東京城南のマンションを引き払い、新天地を求めて都落ちすることを決意した。真夏の部屋探し。途中だれて諦めかけた矢先、希望を満たしまくる物件にウンメー的な出会いを果たす。しかし……
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シリーズ! フニワラさんちの家探し◇賃貸編その1 新婚新居は家賃との戦いだ!の巻
シリーズ! フニワラさんちの家探し◇賃貸編その2 不幸を呼ぶ賃貸マンション!の巻
シリーズ! フニワラさんちの家探し◇賃貸編その3 不幸からの脱出?! 家探しの巻
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なつかしの団地間取り「はぁ~いいなぁ~ここ……」
フニワラ(妻)、うっとりとゾーキン片手に呟きました。8月の1週目。引越しまで、あと2週間足らずです。今住んでいる
漏電マンションの大家さんにも退去の意思を伝え、引越しの見積もりももう取りました。今日は新しい部屋のお掃除に来たのです。
古いけど、よく手入れされた部屋。壁の修復も、ペンキ塗りも、みんな大家さん一家が自分でやっているそうで、大家さんの部屋に対する愛情がそこここから感じられます。畳は新しくいいにおいだし、床もトイレやお風呂のタイルもよく磨かれていて、お掃除する必要はなかったみたい。ああ前の部屋と大違い! あそこは入居する前に、まるまる3時間かけて大掃除したんです。埃と煤煙で真っ黒だったから…。
それにつけても、いい眺めだなぁ~。「いい…」
南北に! 南北にわたる風!
北向きのキッチンに立つと、当たり前にひんやりして気持ち良いんです。
そう…、このマンションを見つけるに当たってフニワラ夫妻はこんな目標を掲げました。
1:家賃7万5千円以内(管理費含む)
2:駅徒歩10分以内
3:築年数が古くても、マンション(ただし漏電は不可)
4:台所はぜったい北にあること
5:フロトイレ別そしてこのマンションの現状は、こうでした。
1:家賃7万8千円(管理費含む)
2:駅徒歩4分(近い!!!)
3:築年数30年。でも改修・手入れがしっかりされているマンション!
4:台所は北にある
5:フロトイレ別つまりは、ほとんど理想どおり。こないだ初めてここに来た時、うれしくて
「アノ徒歩12分」の断りを入れるのをスッカリ忘れてしまったのも無理からぬこと(後から慌てて連絡しましたけど)です。ほわわわ~ん。
とはいえ、「ここ、決めた!」と内見の瞬間に決めたフニワラ(妻)にフニワラ(夫)の「でも古すぎるんじゃん?」というツッコミもあったんです。でもね…!
築年数は経っているけど、外壁の塗装もしっかり修繕がなされているし、タイルも落ちたところがない!
ロビーのポスト、階段、廊下ゴミ一つ、落ちていない行き届いた掃除と管理!
ワンフロア3室しかないのに、2箇所ある非常階段!
そして何より、1階に大家さんが住んでいること! 危ない建物だったら、1階になんか住んでいられません!「そうか~、そんなトコロがポイントになるのか~」
「そーよ! まぁ、ちょっと狭いことは、狭いけどね…」
床面積じたいは、実は、
漏電マンションより10平米も(!)、狭くなっちゃうんです(公称)。
でも広さを捨てても、「ここに住みたい!」と強く思える物件だったんです。
そして、なんていうか……
懐かしいのです。ナゼか?
フニワラさんが思うに、
「築30年」。つまりフニワラ夫妻が
生まれた頃の最新型マンション。「子どもの頃、住んだことがある!」そんな気がするのです。いや、住んだことがあるのです。
この間取り。

スタンダードでシンプルな2DK。玄関ドアを開けると5畳の板間のダイニングキッチン。「流し」は懐かしい感じのサンウェーブ。そして南には4畳半と6畳の和室が並び、ふすまで仕切られています。そしてしっかりしたベランダ。洗濯機はここ。
「若いヒトには、あんまり好かれないんだよ」と大家さんがにこにこして言っていたわけ。そりゃあね、確かに、ぜんぜん今ふうではありません。お風呂もバランス釜だし。でも
ほうろうのつるつるした浴槽、なかなかないッ! すごい、いい感じ~。