ホテル/ホテル関連情報

スパが魅せる、最新ホテルリノベーション

2006年に開業10周年を迎えて以来、大リノベーションの渦中にある「ホテル日航東京」が7月21日スパを大変身させた。国内初のスパスイートを実現させた日航ホテルを例に、リノベーションの意義を解説。

村上 実

執筆者:村上 実

ホテルガイド

いつ?どこを変える?ホテルのリノベーションとは?

概してホテルというものは、開業してから何年か経つと必ず改装する。普通のローテーションだと、開業後から7年、11年、15年というパターン。最初の7年目は、パブリックスペースが多く、その典型がロビーのカーペットの取替え。11年目は客室関係が多い。バスルームからはじまり客室のカーペット、壁紙などが新しく張り替えられる。15年目の改装は、大宴会場などの大型施設。いずれにしてもホテルにとって改装は大きな課題と言える。

ホテル日航東京外観
開業当時は「東京のバルコニー」のキャッチフレーズで話題を集めたホテル日航東京。2006年に開業10周年を迎え大規模なリノベーションに着手。詳細は次のページ

イメージそのものを変える海外のリノベーション

海外では、有名デザイナーを起用して思いっきりイメージを変えてしまうというようなこともある。NYで活躍中のホテルのデザインコンサルタント、イアン・シュレーガー氏は、1980年代に「モーガンズ」「パラマウント」といったデザイナーズホテルを開発、一世を風靡した。その彼が、新たなデザイナーズホテルを開発中というニュースが飛び込んできた。

ハドソンホテルが絶大な人気を誇るワケ

日本で活躍中のアーティスト(音楽からスポーツアスリート)の何人かに、「NYだったらどこに泊まります?」と訊ねると、ほぼ100%が「ハドソン、あんなに恰好よいホテルはなかなかないから」と答えてくれる。『ハドソンホテル』、確かにこれだけの評判を呼ぶ理由がある。

NYコロンバスサークルの近くにあるだけに、外観は瀟洒なイメージ。日本のように、誰が見ても外観=ホテルという建物はNYは案外と少ない。これがヨーロッパだと、もともとホテル用に建てられた建物が絶対的に少ないので、むしろ当たり前の考え方になる。因みにスイスでは、2008年の今に至ってもホテルオリジンの建物は2軒しかないそうだ。

『ハドソンホテル』のデザインのパートナーは、世界的に著名なインテリアデザイナーのフィリップ・スタルク女史(東京・浅草のアサヒビール本社社屋など日本国内でも数多くの作品を手掛けている)。これぞ、最高のコラボレーションと言えるだろう。

次のページでは明日、訪れることのできる東京のホテルリノベーション最新情報を!
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