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1ポンドの重さは何キロ? 何g?便利な単位換算術

「1ポンドは何キロ?何g?」「1パウンドは何グラム?」ポンドやインチと言われても、ピンと来なくてたいへん。日本とアメリカで大きく異なる重さの単位について、換算方法を知って少しずつ慣れましょう。

執筆者:上野 元

1ポンド = 453.6g(グラム) = 0.454kg(キログラム) = 16オンス

スーパーの野菜やフルーツは、基本「ポンド」の量り売りです

スーパーの野菜やフルーツは、基本「ポンド」の量り売りです

アメリカで使われる単位は日本とは異なるものもあります。「ポンド」や「インチ」と言われても、ピンと来なくてたいへん。今回は重さの単位を中心に、換算方法やお買い物での注意点などを解説します。
 

アメリカでメートル、キログラムは通じない?

交通標識もマイル表示

交通標識もマイル表示

これまでの生活の中で当たり前のように使ってきたメートルやキログラムといったメートル法(フランスが発祥)の単位はアメリカでは日常的に使われず、買い物や会話で不便な思いをすることがあります。アメリカは元々英国で使われていたヤード・ポンド法を今でも公式単位としてしているのです。英国はメートル法に移行したのに、アメリカは独自の世界を守ったままなんですね。

身体にしみついたものだけに、頭で覚えようとしても、アメリカの単位はなかなか身に付かないもの。しばらくは買い物の際などは、換算表を持ち歩くと良いかもしれません。今回は第1弾として、最も良く使われる重さの単位についてお話ししましょう。
 

重さの単位は万能選手のポンドを知れば良し

ホールフーズ・マーケットのせっけん量り売りのコーナーには、オンス、ポンドの説明書きも

ホールフーズ・マーケットの石鹸量り売りのコーナーには、オンス、ポンドの説明書きも

細かく言えばいくつかあるのですが、日常的によく目にする重さの単位は、オンス(ounce)ポンド(pound)の2つと思って良いでしょう。しかし生活の場面で実際に使われるのは、ほとんどの場合、ポンドです。

1オンスは約28.35グラムで、1ポンドは約453.6グラム。計算すると分かりますが、「16オンスが1ポンド」となっていて10進法ではないところが余計、感覚的にわかりにくいですね。オンスは、とても小さな単位なので、たとえば郵便を送るときの重量基準に使われていたりします。小文字で「oz」と書いて、オンスと読みます。

ポンドは、とてもざっぱに2分の1キロ(500グラム)と覚えてしまっても、まあ生活に大きな支障が出ることはないでしょう。ポンドの略号はラテン語から来た「lb」。2ポンド以上は、複数のsがついて「lbs」と表示されます。正確には「パウンド」という発音が近いので、覚えておきましょう。

1ポンド = 453.6グラム = 0.454キログラム
 
 
 

アメリカではポンドの単位で体重を記入する

空港でスーツケースの重さを量るはかりは、ポンドとキロの表示を切り替えできる

空港でスーツケースの重さを量るはかりは、ポンドとキロの表示を切り替えできる

ビザの書類やID(身分証明書)を申請する場合、免許取得の際などは、書類に身長と体重を記入しなければなりません。が、それはキロではなく、ポンドで書くのです。でも計算は簡単ですのであわてることはありません。キロの体重を0.454で割れば良いので、計算機があれば瞬時に算出できますね。

例:体重70キロの方の場合
70キロ ÷ 0.454 = 154.2ポンド

0.1ポンドは、わずか45グラムですので、通常は無視して154ポンドと言えば大丈夫です。正確なのが好き、と言う方は、四捨五入。ポンドにするとちょっと数値が増えてしまうので、あまり良い気分はしないかもしれませんね(笑)。
 
 
 

スーパーの値段表示は/lb=ポンドでいくらというものも

パイナップルやバナナの値札も「/lb」単位の値段

パイナップルやバナナの値札も「/lb」単位の値段

ハワイのスーパーは、野菜や果物はほとんどが自分でビニールに入れ好きなだけ購入する量り売りの仕組みをとっています。値段の表記は、日本だと100グラムでいくらというところを、「1ポンドでいくら」という表記になっています(ごくまれに1個いくらという表記もあるので、ご注意を)。
ローカルフードのポキは対面の量り売り。大・中・小の見本の容器が置いてあるので、「このサイズに半分」といった注文でもOK

ローカルフードのポキは対面の量り売り。大・中・小の見本の容器が置いてあるので、「このサイズに半分」といった注文でもOK

魚や茹でエビ、ポキ(まぐろの醤油・ごま油あえ)などは、魚コーナーのカウンターで「何ポンドください」と頼むのですが、このときに1ポンドでは多い場合、アメリカでは4分の1単位にばらして頼むのが正解。つまり、「クォーター・パウンド(4分の1ポンド)」とか、「ハーフ・パウンド(2分の1ポンド)」とか言えばOK。

肉売場でも、パックした肉の値段はすべてポンド当たりいくら、という価格がベースとなっています。

ただ、あまり難しく考えてしまうよりも、大まかにクォーター・パウンドで100グラムちょっとと覚え、常に値段を4分の1にして日本価格と比較していれば、その内、感覚的にポンドあたりいくらという表記でもわかるようになってきます。

この他、長さ、面積、体積、容積を表す単位も違うし、毎日気にする気温の表記も違うというアメリカ。これから少しずつご紹介してまいりますが、今すぐ知りたい、計算しなければ、という時には、下記のような単位換算が瞬間でできるウエブサイトが便利です。役に立ちますので、ぜひブックマークに入れておきましょう。

<関連サイト>
「ユニット・マーケット」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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