文章:秋本 俊二(All About「世界のエアライン」旧ガイド)
最高級「スイートクラス」を新設
シンガポール航空は10月15日、フランス・トゥールーズのエアバス本社でオール2階建てA380の第1号機を受領し、記念式典後に各国から集まった記者たちに機内設備を初公開しました。
史上初のオール2階建て旅客機A380を、シンガポール航空は3クラスで設定。エコノミークラスとビジネスクラスのほか、従来のファーストを上回るクラスとして「スイートクラス」を新設しています。そのスイートクラスを1階席の最前部に12席、ビジネスクラスは2階席前部に60席、そしてエコノミークラスは1階席と2階席のそれぞれ後部に計399席を設置しました。
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| スライディングドアで仕切られた完全個室仕様のスイートクラス |
スイートクラスはスライディングドアで仕切られた完全個室仕様で、座席幅はひじ掛け収納時で1メートルを確保。130度のリクライニングが可能な座席とは別にフルサイズのベッドを装備し、就寝時には客室乗務員が羽毛布団やクッションを用意しベッドメイキングしてくれます。驚くのは、カップルで搭乗した場合に、オプションで中央2列の座席をダブルベッドとして利用できること。まさに最上級の贅沢が実現しました。
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| 就寝時には客室乗務員がベッドメイク(左)。業界最大の広さを誇るビジネスクラス(右) |
業界最大の広さを誇るビジネスクラスは、昨年末にボーイング777-300ERに導入したシートを装備。1-2-1の配列で、87センチの座席幅が特徴です。フルフラットにリクライニングできるほか、全60席が前向きでどの座席からもすぐに通路に出られるようレイアウトされています。
機内には乗客たちの社交場も
エコノミークラスの座席幅は48センチ。キャビン全体をゆったりと設計し、また大型機で主翼も大きくなりエンジンの取り付け位置が従来機に比べてボディから離れたぶん、静寂性も高まっているといいます。
メーカー側がA380の標準仕様として提案していたのは500席以上ですので、トータルシート数471席で設計したシンガポール航空機は、全体にかなりのゆとりを持たせています。機内には気軽に軽食が楽しめる「パッセンジャー・コーナー」などもあり、長旅の途中では乗客たちの社交の場としても機能しそうですね。
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| エンジンが従来機に比べてボディから離れたぶん、静寂性もアップ |
A380の第1号機は16日にトゥールーズを出発して、17日にシンガポールのチャンギ空港に到着。いよいよ10月25日に、シンガポール航空「SQ380便」としてオーストラリアのシドニーに向けての初フライトが行われます。
(画像提供=シンガポール航空)