文章:秋本 俊二(All About「世界のエアライン」旧ガイド)
── 今月のニュース・ラインナップ ──【News 1】 BAが「カーボンオフセット制度」スタート【News 2】 シンガポール航空が東京—バンコク直行便就航【News 3】 スカンジナビア航空の“オーロラバス”が都心を走る!
《News 1》
ブリティッシュ・エアウェイズが
「カーボンオフセット制度」をスタート
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| ブリティッシュ・エアウェイズのジャンボ機 |
ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は地球温暖化の抑止に向け、05年9月12日から「
カーボンオフセット制度」をスタートしました。これはBAを利用する人たちが、航空機のCO2排出量削減を促進する活動に任意で参加できる制度です。
「カーボンオフセット」という言葉を、みなさんは耳にしたことがありますか? 日々の生活の中でどうしても排出してしまうCO2。そのCO2(
カーボン)を、たとえば森や緑を育てることで吸収し、埋め合わせ(
オフセット)をしようというのが「カーボンオフセット」の発想です。最近は日本でもカーボンオフセット募金運動などが活発化し始めました。
BAの「カーボンオフセット制度」は、環境問題に取り組む団体“
Climate Care”の活動にBAを利用する人たちが寄付を行うことで、航空機の運航にともなうCO2排出量を相殺しようというもの。簡単に言うと、航空機のCO2排出量削減に向けた対策費の一部を、航空機の搭乗者たちが自ら負担する仕組みです。Climate Careはこれまで、南アフリカ共和国への省エネ照明器具5万個の配布や、インドで再生可能エネルギーである練炭を燃料とするストーブの利用促進プロジェクトなどを進めてきました。
一人当たりの寄付金額は渡航距離によって異なります。ロンドン・ヒースロー空港と成田の往復で17.43ポンド(約3,490円)、ロンドン─マドリッド間では5ポンド(約1,000円)で、参加希望者は
BAウェブサイトから申し込みができます。
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| 朝日ニュースター『ニュースの深層』に出演中の秀島一生さん。エアライン評論の第一人者として現在、さまざまなメディアで活躍中です。 |
社会貢献活動に真剣に取り組む企業があると、多少出費がかさんでも市民たちは申し合わせてその企業の製品(サービス)を買い(利用し)、自分たちの手で企業を育てていく──欧米ではそんな運動をよく見かけます。日本のユーザーたちは、BAが始めた今回の新制度をどう受け入れるのか? インタビューに応じてくれた
航空評論家の秀島一生さんは「高度1万メートルの大空からはじめて地球を、ふるさとを眺めた瞬間(とき)の感激は誰しも忘れられないもの。世界中の空を休まず飛びつづける航空は、その“利便性”と引き換えに、残念ながら地球温暖化につながるCO2の排出も確実に増やしてきました。私たちのかけがえのない青い海、緑の大地を守るための運動に、空を飛んだ人たち自らが参加できるというのは、とても意義深いことだと思います」と感想を述べています。
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