航空券/航空券関連情報

旅客機雑学集《其の2》

「もっといろいろ教えてー」という要望に応えて、旅客機雑学集のパート2です。そもそも飛行機はなぜ飛べるのか──その素朴な疑問や、機長の食事のこと、業界裏話などを取り上げてみました。

執筆者:秋本 俊二

Q、あの巨大なジャンボ機が、なぜ飛べるの?
A、飛行機が空を飛ぶこと自体、いまだに信じられない──そんなふうに思っている人が意外に多いようです。でも理論的に考えれば、飛行機は飛ばないほうが不思議。旅客機はジェットエンジンの力で前進すると主翼の上面にものすごいスピードで空気が流れて「揚力」が発生し……と、言葉で言ってもなかなか理解できないかも知れません。ですがそのことを、家庭で水道の水とスプーンを使って簡単に実感できる方法があるんです。 手順と方法は〈Close Up ! 〉バックナンバーにある「飛行の理論はスプーン実験で納得」のなかで述べていますので、興味のある方はどうぞ。

Q、どうして機内での携帯電話は使用禁止なの?
A、航行中にコクピット内の計器の1つがいきなり狂い始める。急いで原因を調査しても、理由が見つからない。機長が機内電話でキャビンに連絡し、スチュワーデスを呼んで「乗客一人ひとりにもう1度当たってみてくれ」と指示。やがてスチュワーデスがコクピットに戻ってきて、報告する。「キャプテン、解決しました。やはりお客様の一人が……」。そんなことが希に起こるそうです。原因は、そう、携帯電話。機内では必ず携帯電話のスイッチを切るよう呼びかけても、ときどき指示に従ってもらえない乗客がいるらしい。たかが携帯電話ぐらい、と思うのでしょうが、コクピット内の計器類や自動操縦システムは、ほとんど電波だけを頼りに動いています。携帯電話も立派な電波発信機で、そこから発信される電波は飛行機が受信すべき電波に影響を与えてしまう。現に、乗客に携帯の電源を切ってもらったとたん、狂っていた計器の針がピタリと正常に戻るということがあるそうです。機内で繰り返し携帯電話を使用していた日本人乗客が、民間航空安全法違反の疑いで空港警察に逮捕される──外国ではそんな事件も現実に起きていますので、ご注意を!
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