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これが「B2ステルス爆撃機」だ!

あの黒いコウモリみたいな飛行機、何? アフガン空爆が始まって以来、そんな質問が数多く寄せられるようになりました。今回の〈Close Up !〉では、「ステルス戦闘機」について解説します。

執筆者:秋本 俊二


ステルス戦闘機は1977年、ロッキード社の「スカンクワークス」という軍用機専門の開発チームがつくった戦闘機です。ふつうの飛行機に比べ、まずその形状が大きく異なります。

英語でAll Flying Wing──翼しかないことから、日本では「全翼機」と呼ばれています。全翼機は尾翼や胴体をもたないため、空気抵抗が少なく、同じ翼面積なら当然軽量化が可能になるという長所があります。そしてもうひとつ、胴体、垂直尾翼という余分な反射物を排除した“ステルス(隠密)性”の高さも特徴です。

敵国の陣地の攻撃を主要目的とする戦闘機や爆撃機にとって、かつて一番恐れられていたのが対空砲火などによる反撃です。低空飛行で相手国に攻め込むため、敵に見つかりやすく、文字どおり命がけの戦闘行為でした。常に熾烈な戦闘が繰り広げられ、多くのパイロットが命を落としました。

そこで開発されたのが、レーダーに映らない──つまり敵に見つからない飛行機だったのです。

スカンクワークスの技術者たちは、機体の形状によってレーダーの反射率が変わることを、ソ連のある科学者の論文から発見しました。その公式を応用し、レーダー波を反射しない“ステルス形状”をつくり出すプログラムを開発、ステルス戦闘機を設計したのです。

敵に発見されずに攻撃できるこの近代兵器の保有国は、いまのところ世界でアメリカだけ。湾岸戦争でイラクの領土へ深く入り込み、防空システムと指揮系統を壊滅させたことで一躍有名になりました。
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