ソニーが大手電機メーカーとして初めて、動画投稿、共有サービス「
eyeVio」を昨年4月27日にスタートさせてから約1年が経過しましたが、最近になって、JASRACと正式契約や、価格比較サイト「
coneco.net」との連携など動画サービスとして新たな動きを見せ始めています。
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| 今月12日にコメント機能を追加するなどリニューアルした「eyeVio」 |
今や多くのネットユーザーが当たり前のように利用している動画投稿共有サービスですが、今回はソニー株式会社のコーポレートディベロップメント部ネットメディア開発室チーフプロデューサー、本間毅さんにソニーが動画投稿共有サービスに参入した理由、そして大手電機メーカーであるソニーだからこそのハードとの連携、さらに今後の戦略について伺ってきました。
ソニーが独自で動画投稿サービスを開始した理由
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| eyevioの戦略について語る本間毅氏 |
ガイド:
ソニーが動画投稿共有サービスを開始しようと思ったきっかけは何ですか?
本間:
ソニーは、ネット上でよく言われているUGC(ユーザー生成コンテンツ)のGの部分にあたるデバイスであるデジタルカメラやビデオカメラを作っています。また、それを加工するパソコンもありますし、さらにそれを見るためのディスプレイ装置やモバイル機器、携帯電話なども作っている会社です。
私たちは動画を撮影、視聴、そして持ち出すという全ての部分において、ハードウェアという意味で関わりを持っていますので、そこをオンラインでつなげていくと、ソニー製品を利用して頂いているお客様の楽しみがさらに広がるのではと考えまして、2006年の頭ぐらいから企画をスタートさせ、昨年の4月27日に正式サービスを開始しました。
ガイド:
最初からソニー単独でやろうとお考えだったのですか?
本間:
2006年の頭に、私自身がアメリカへ行ってYouTubeをはじめ、いくつかの有力な動画投稿サービスを回ったり、リサーチしたりして、どこかと共同でやるということも考えていたのですが、ほとんどのところでいくつかの問題があったんですね。
まず1つは、これはどの会社もハードウェアを作っていないので仕方ないのですが、ハードウェアとの最適化が考えられていないという点です。私たちはハードウェアを設計、製造している会社なので、ハードウェアとの連携の強化という、ネット専業の会社ではできないところを目指していましたので。
次に画質をあまり気にしているところがなかったという点です。ソニーの名前を出してサービスを行っていく以上、画質というのは譲れない部分ですし、やるのであれば、高画質にこだわることでソニーらしさを出したいというのもありました。いずれはテレビで見るなどリビングにその体験を持ち込みたい、個人の動画共有のレベルをそこまで高めたいと考えていましたから。
そして3つ目が、ほとんどのサービスはユーザーが面白いビデオを見に行く場所であっても、自分が投稿したものを共有・管理する場所というデザインがあまりされていなかったという点です。そういった問題点、課題点があったため、最終的にじゃあ自分達でやろうということになりました。
ユーザー視点に立ったサービスの提供
ガイド:
ソニーがやられるということで、当然、ソニー製品との連携を強化してユーザーにソニー製品を購入してもらうということも目的の1つなのでしょうか?
本間:
eyeVioはソニーの一部ではありますが、メディアとしてはニュートラルなスタンスを取っています。基本的にはユーザー視点に立って、ユーザーがどうしたらハッピーになれるのかというのが、まず前提にあります。その上でそれが私たちのビジネスにどうつながっていくかというのを考えているので、あまりソニーということには囚われないでやっています。
もちろんソニーを優先させることもありますが、他のメーカーの製品を使っている方でも、もちろんeyeVioは使って頂けます。ただ利用していくうちに、どうやらソニー製品を使った方がいいらしいということをうまく伝えられれば私たちのビジネスになりますので、そういった意味ではオープンに、入り口を狭めないでやるということが重要だと思っています。