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更新日:2006年02月28日

RSSの普及がWebサイトを変える

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ブログなどによって目にすることが多くなったRSSですが、今のところあまり多くのユーザーに有効的には利用されていないようです。しかし、今年中盤以降、RSSの認知度は一気にアップしそうです。それは何故でしょう?

インターネットエクスプローラー7の登場

RSSは私たちに何をもたらしてくれるのでしょう
RSSは私たちに何をもたらしてくれるのでしょう
まだ時期ははっきりと決まっていませんが、今年中にインターネットエクスプローラー7(IE7)がリリースされる予定です。このIE7には標準でRSSリーダーが装備されます。これによってRSS、RSSリーダーは一気に普及されると考えられます。RSSの登録もOperaやFirefoxのようにほぼ1クリックでできるようになるでしょうから、現在の「お気に入り」の登録と変わらない手間でRSSリーダーを利用できるわけです。

インターネットユーザーの9割以上が利用しているブラウザにRSSリーダーが標準で装備されれば、RSSの認知度は当然一気に上がります。認知度が上がり、手軽に利用できるとなればRSSリーダーの普及もそれに合わせて上がっていくことになるでしょう。そうなればRSSを配信しているサイトが少ないという問題も除々に解決していくことになります。なぜならユーザーがRSSリーダーを使って色々な情報を入手することが一般化した場合、RSSを配信していないサイトにはユーザーが訪問しなくなってしまうからです。勿論、検索エンジン経由でサイトを訪問するという今の形がまったくなくなってしまうわけではありませんので、アクセスが急に減ってしまうということはないでしょうが、RSSを配信しているサイトとしていないサイトでは明確にアクセスの数に差が生まれます。そうなればRSSを配信していないサイトでも配信せざるをえなくなることになります。さて多くのWebサイトがRSSを配信するようになった場合、Webサイトはどう変わっていくのでしょう?

Webサイトの見方が大きく変わる

以前はとにかくトップページに情報を多く掲載したり重要なキーワードを記載することでユーザーをまずトップページへ誘導し、そこから下層のページへと流れていくようにするのが基本的なページ構成でした。それが検索エンジンの検索精度が上昇したことによってユーザーはWebサイトのトップページからではなく、欲しい情報が掲載されているページへ直接、飛べるようになりました。この時点からWebサイトのトップページという概念は少しづつ変化しています。つまりツリー型のページ構成が少しづつ並列型になってきています。そしてこれがRSSの普及によってさらに変化しようとしています。

ユーザーは自分の欲しい情報のRSSだけを自分のRSSリーダーに登録します。そしてさらにその多数の記事の中から自分の興味があるページだけをWebサイト単位ではなくページ単位で閲覧していきます。先ほど述べたツリー型、並列型というのは1つのWebサイト単位の話ですが、これは「RSSを配信しているあらゆるWebサイトをまとめて1つのWebサイトとして見ている」ということになります。ユーザーは訪れたページの情報や作りが自分にとって納得のいくものでなければそのWebサイトの全てがダメなんだという判断を下します。

つまりWebサイト運営者は今まで以上にトップページにのみ力を入れて制作をするのではなく、全てのページがトップページになるような作りにしなくてはユーザーの支持を得られなくなるというわけです。

ユーザーの利点、Webサイト運営者の利点

RSSが普及することによってユーザー、Webサイト運営者それぞれにどのようなメリットが生まれるのでしょう?まずユーザーは今まで以上に簡単に自分の欲しい情報を手に入れられるようになります。そして「はてなブックマーク」のようなソーシャルブックマークサービス(オンライン上のブックマーク共有サービスに利用者間がつながる要素を加えたサービス)が合わせて普及すれば、少し大げさかもしれませんが、検索エンジンの存在価値さえ疑ってしまうほどの情報を得ることができます。

「お気に入り」に登録したWebサイトは当然ながら更新されているのかどうかわからないので、その都度、訪問して確認しなくてはなりませんが、RSS登録をしていればそのWebサイトに訪問する手間なく、更新情報を入手できます。また今まではメールマガジンで情報を入手していたものがRSSならメールを開く手間も必要なくなります。しかもRSSはメールマガジンと違ってメールアドレスなどの個人情報を相手側に一切、公開する必要がないというのも大きなメリットの一つでしょう。

これはWebサイト運営者側にしても大きなメリットになります。メールマガジンを作成、配信するというのはとても手間のかかる作業です。またメールアドレスなど個人情報の管理も必要になります。そこで、最新情報はRSSで配信。そしてよりコアな情報を求めるユーザー(例えば登録ユーザー限定の値引き商品販売、プレゼント情報など)にのみ、メールマガジンを配信するという形を取れば、今までのように全ての情報をメールマガジンで配信する必要がなくなります。またメールマガジンしかなかった時には登録しなかったユーザーがRSSを登録し、情報を入手するようになれば、そのWebサイトにとっては今までよりも幅広いユーザーを獲得するチャンスにもなるわけです。

RSSがWebサイトにもたらすものは?

IE7の登場によって今まで一部のユーザーだけが活用していたRSS、RSSリーダーは確実に幅広いユーザーに指示されるようになります。そうなればそれまでのWebサイトの在り方も大きく変化していくでしょう。RSSは私たちに今までをはるかに凌ぐ情報をもたらしてくれます。ただ、あまりに大量な情報が一気に入ってくれば逆に何を選択すればいいのかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。大事なことはその中から本当に自分にとって必要な情報を入手する目をさらに養っていくことだと思います。

IE7が登場する今年。2006年こそが本当の意味でのRSS元年になりそうです。

(執筆者:水上 浩一)

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