 |
| 携帯コンテンツの未来は? |
前回は、モバイルマーケティングにおけるアフィリエイトの可能性についてSNSを軸としたインデックスの戦略を伺いました。また、もう一つの可能性としてクロスメディアアフィリエイトについてもふれました。これは紙媒体とモバイル、動画とモバイル、という異なったメディアでのアフィリエイトの連携のことです。今回は、今年の目玉とも言われている携帯における動画配信について、メディアとしてのモバイルの双方向性についてお聞きしました。
携帯での動画は?
ガイド:
モバイルにとって、動画の可能性はどうでしょうか?これは、コンテンツという側面とECという側面、両方からお伺いしたいのですが。
磯部:
動画はこれからです。モバイルにおける動画の文化がまだまだじゃないですか。動画が本当に流行るかどうかっていうのはこれからの取りくみによると思います。
ガイド:
昨年、日本でもスタートしたiTMSでは、新しいiPodが動画対応ということで、液晶モニターが大きくなり、ミュージックビデオクリップが、1ヶ月で100万ダウンロードされているという話を聞いてます。あとアメリカでは実際にテレビ番組が1ドル99セントで販売されています。そう考えると、iPodを中心とした動画のムーブメントというのは確かに起こっているな、という感じはあります。またUSENの無料動画配信「
GyaO」も現在500万ユーザーを超えて、ものすごい勢いで拡大しています。そういった事象だけを見ますと、今後の動画配信については、モバイルも含めてものすごく可能性を感じます。
磯部:
携帯の文化というのは、ユーザーが欲しいというものを提供する、というスタンスを根本に据えてサービスを提供するべきものだと考えています。動画をなんとかユーザーに見せようという発想ではなく、ユーザーがそれを楽しいと思ってくれるかどうかだけが我々の基準です。
ユーザーが何をほしがっているか?が重要
ガイド:
基本的にはユーザーが何を欲しがっているのかっていうところが基準になるので、携帯での動画配信についても、それをユーザーが欲しているか?というところが一番のポイントだということですね。
磯部:
そうです。でもね、たとえばテレビ番組で見たいコンテンツのひとつに「お笑い」があると思うんですけど、通常のテレビで見て面白い番組を携帯で見ると、ひどく面白くないんですよ。
ガイド:
それは画面が小さいからでしょうか?
磯部:
それはどうかわからないですけど、通常の自宅の部屋にあるテレビで見て、ワーッと笑えるものが携帯で見ると全然面白くないんですよ。なぜかわからないけど。だから見る場所や環境・サイズによってコンテンツの魅力が変わる可能性があったり、その他、我々の予測できない壁が存在するんです。そんななかで一体どういうものをユーザーが欲しているかなんです。
ガイド:
確かに外で移動中に携帯でテレビ見て笑ったり泣いたり出来ないですよね。満員電車で携帯の画面見て「ぎゃはは」とはできませんものね。
磯部:
それに音声はイヤホンで聴くわけですけど、実際にイヤホンって、煩わしいでしょ?
ガイド:
からまりますしね。そう考えると、確かに携帯電話でテレビを見るか、見ないか、という議論は、すでにユーザー側からの発想ではないんですね。電池も長時間持たないし。
磯部:
まだ携帯はイヤホンで使うというのが爆発的にヒットしている、という基盤が出来ているのであれはまた違うのでしょうけど。イヤホンっていうのは、携帯電話で動画を見る上で一つよけいな動作なんです。このワンクッションの動作があるというのが、携帯電話の世界では、ユーザーの共感を得られない可能性が高いのです。もともとメールマーケティングが流行ったのも、URLを入力したり、メニューを開く等のプロセスを経てアクセスするっていうクッションを減らそうという発想から始まったものなんです。そう考えると、現状での携帯電話での動画配信は、様々なクッションがありすぎると私は考えています。
携帯ではワンクッションの動作が致命的
ガイド:
では、インデックスとTBSとの提携では、動画コンテンツを携帯電話で活用する、という部分ではなく、テレビを一つのメディアとしてとらえて、テレビと携帯電話との親和性に期待しているのでしょうか?
磯部:
いや、インデックスのノウハウを使ってそれらのクッションをどう超えていくかとか、どうやってマーケットインしていくかを考えていくのが我々の仕事なので、チャレンジはしていきます。そもそもテレビというメディアと携帯というメディアの融合というのはずっとやってますから。
そもそもインデックスの価値ってそこにあるんです。たとえば、さきほど申し上げたメールの新しいサービス等、技術的なことでしたら、どの会社も作れるんですよ。安く。そういう会社はたくさんあるけれども、インデックスは携帯のノウハウとか、今までの携帯文化というものを知っていて、「携帯ならでは」という部分を実際に技術・開発に落としていくことが出来て、それがインデックスの価値だと思っています。