文章:藤田 幸江(All About「ビジネスへのネット活用」旧ガイド)◆ 苦労の過程に商品の価値を感じる
NHKのテレビ番組、「
プロジェクトX」をご覧になったことがあると思います。技術者が社内、社外でさまざまな危機に直面しながらも、試行錯誤しながら新技術の開発に成功、会社の売上が伸びてゆくといったストーリーです。
いつもいつもそれぞれの展開に胸を打たれます。
人間は、他人の苦労話を知りたがります。そして、自分の似たような困難な経験を重ねたり、共感したりすると、親近感を覚えます。そして、好意をもつようになるのです。
Webサイトのコンテンツにおいても、このような人の心理を取り入れたものがあります。
例えば、「開発秘話」といったコーナーを設ける。この話をプロジェクトX型にする。
そこで展開されている苦労が大きく、文章ににじみ出ているほど、読み手は助けたくなるものなのです。
この効果に加えて、「秘話」という言葉自体に人の関心を呼び起こす効能があるのです。「秘」のつくものに、秘密、秘訣、秘伝、秘宝、秘湯などがありますが、「どんなものなんだろう」と興味がわいてきますね。隠されているものがあるとわかると、どうしても見たくなる、知りたくなるのが人情というもの。
テレビでも謎解き、推理番組が人気です。「世界・不思議発見!」「まさかのミステリー」「運命のダダ~」など。「早く正解を教えてー」と気持ちが高ぶってきます。
◆ ヒットの陰にあるものを描き出すさて、開発秘話ではどんなポイントに注意して、コンテンツを作成したらよいのでしょうか。以下について上手にWebで表現できれば、商品の価値をさらに高めることができます。
<プロジェクトX型コンテンツの内容>
・人物を中心に苦労、努力が伝わってくる
・中心者と周囲、陰でささえる人々の葛藤
・謙虚ながらも確固たる自信をもっている
・自分にも希望をわかせてくれる
・事実をたんたんと伝え、短い言葉のナレーションでわかりやすい
・過去から現在までの様子を写真や映像で巧みに再現している

中心となる人が出てきて、そこに渦巻く葛藤、立ちはだかる壁、見えてきそうな希望、逆転勝利といったことを通して、文章と画像から語られてゆきます。
そこで、Webサイトの中で、開発秘話が有効にその役割を果たしているところを挙げてみました。