“肌が本来持っている力”“自己回復力”というフレーズを見かけることがあると思いますが、この“力”というのは一体どのような力なのでしょうか? 今回は、漢方の基本的な考え方を解説しながら、肌にもプラスになるプチ漢方塾を2回に渡ってご紹介します。まずは、第一弾から。
漢方でいう自然治癒力って?
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| 私たちの中にもある「自然」の力 |
私たちの身体は、ダメージを受けると、自ら
元の状態に戻そうとする力を持っています。例えば、ちょっとしたすり傷をつくってしまった時。特に何もしなくても、傷口にはかさぶたができ、気付けばそのかさぶたもきれいにはがれ落ち、いつの間にかきれになっている。傷から雑菌が入らないように、かさぶたというバリアをつくり、傷口を化膿させないようにして、同時に傷ができた部分を再生しようとする。このように、身体を本来あるべき健康な状態に戻そうとする力や、健康な状態を保とうとする回復力のことを
自然治癒力といいます。
とはいえ、年齢を重ねるごとに、その回復力が落ちてしまうのも事実。傷の治りの遅さを感じたり、風邪をひいたときに、「前はこのくらい無理がきいたのに…」と実感している人も多いのではないでしょうか?
老化と共に低下する回復力。その老いるスピードをできるだけゆるやかにして、人が持っている力を引き出すのが漢方の基本的な考え方です。表面上にあらわれている症状に対して、症状を引き起こしている原因を見極めて対処していく
根本治療もこの考えにもとづいています。西洋医学では、見えるものや表面にあらわれた症状に対して処置を行うことに対し、東洋医学(漢方学)では、目には見えない「気」も含め、人全体をみて原因を探していきます。
今の肌をいたわりながら、
今後の肌のためのお手入れを
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| もともと身体に備わっている新芽のような息吹を肌の回復にも |
漢方でいう根本治療の話を、肌に置き換えてみましょう。
例えば、シワができた場合。シワができる大きな原因のひとつは、肌内部のコラーゲンが不足していること。シワという症状に対して、表面的に手っ取り早いのは、伸ばしたり、引っぱったりしてなくしてしまうこと。外科施術の一部にはこういうのもありますね。
これを少し掘り下げてみると……。そもそもシワができる大きな原因は、コラーゲンの不足。だから対処として、不足しているコラーゲンを与える、補う、という発想が生まれます。ここでさらに先の漢方の考え方を応用すると、コラーゲンというのは、そもそも私たちが自分の肌で自らつくっているものです。だからその「つくる力」をアップさせようという発想になります。
ただし、弱ってしまった肌から「本来持っている力」を引き出すためには、時間も段階も必要です。風邪をひいていつまでも荒療治で対処するわけにはいきませんよね。高熱が出ているときに、「回復力があるはずだから」と放置したり、やたらと濃厚な食事を摂ろうとしても無理なように、症状に対しての対処も必要。肌で言うなら、「与える」「補う」というのはそれに該当します。そうしながら、同時に自己回復力を高めるべく、自分の肌をいたわりながらお手入れしたいですね。
本来あるべき“いきいきとした肌”ってどんな肌?