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アンチウィルスソフトが0円ってホント?

アンチウィルスソフトが0円で購入できる。でもその実力は?

執筆者:岡本 順孝

アンチウィルスソフトが0円ってホント?

アンチウィルスソフトが0円ってホント?
アンチウィルスソフト0円の実力は?
これまでご紹介したアンチウィルスソフトは、年間数千円の更新料が必要でした。記事でもウィルスに感染してパソコンをリカバリする手間より年間数千円を支払った方がお得と書いてきましたが、今回は、0円のアンチウィルスソフトをご紹介します。
ただ0円といっても全て無料ではなく、最初に購入する費用(3,970円)は必要です。
ではどこが0円なのかというと、更新料が0円なんです。今までのアンチウィルスソフトは期間課金型でしたが、「ウイルスセキュリティZERO」はOS対応型の料金体系で、製品が対応するそれぞれのOSのマイクロソフト社の公式サポート終了時まで期限が切れることなく使えて更新料が一切かかりません。パソコンやOSを買い替えても引き継いで使えるので、Windows Vistaで使う場合は2016年まで有効。「2006年ヒット商品番付」(SMBCコンサルティング)でも前頭(まえがしら)に選ばれています。

まずは、製品の便利な点をご紹介しましょう。
1.処理が軽い、速い
アンチウィルスソフトは常駐している必要があり、その為パソコンの動作が重くなることが多かったのですが、常駐プログラムのメモリ使用量を少なくしたため処理が軽くなりました。また検査しないファイルやフォルダの設定ができるので高速に検査できるようになりました。

2.ほとんどの処理が自動
CDを入れると、自動でインストール。ウイルスやスパイウェアを検知すると、自動で駆除(隔離)してから報告。その画面も自動で閉じる。メールも自動検査して、添付されたウイルスは自動で隔離。他にも日、週、月を決めて自動で定期検査。検査後パソコン自動終了するように設定できます。

3.迷惑メール・フィッシング対策
メール自動監視で疑わしいメール、疑わしいファイルが添付されたメールを自動で「迷惑メール」トレイに振り分け、さらに登録済みの迷惑メールにどれだけ似ているかを判断して、指定した類似度以上のメールを振り分けることができます。また特定の言葉や、外国語のメールを振り分けることも可能。その中から特定の差出人やアドレスなどを指定して、迷惑メールトレイに振り分けないようにしたり(許可リスト)することができます。

4.閲覧制限
ユーザーごとに、あらかじめ登録しておいたURLだけしか閲覧できないようにしたり、指定したURLを表示できないように設定できます。さらに閲覧時間の制限も可能。お子様のインターネット閲覧を管理したい時などに便利です。

5.サポート
サポートは3種類。メールで問合せできるwebサポートのほか、電話サポート、さらに緊急用のケータイ用サイトもあります。

さてユーザの使い勝手は簡単でなかなかよさそうですが、アンチウィルスソフトの本業であるウィルス検出率はどうでしょうか?アンチウィルスソフトの検出率を公開している道具解さんのサイト「箱具解」Winny、Shareネットワーク内ウィルスの検出結果では、残念ながら47.67%という低い検出率になっています。ちなみに検出率94.18%でトップはジャストシステムから発売されている「Kaspersky」です。
こうなると値段と検出率をどのように考えるか難しいですね。また、ソフトの開発元はどこかということも考えてみた方がいいでしょう。「ウイルスセキュリティZERO」はソースネクストから販売されていますが、開発は海外の別会社が行っています(「Kaspersky」も同様)。ですからWindows Vistaで使う場合は2016年まで有効といっても正確なところはわかりません。そうなると果たして0円は安いのか?疑問になってきますね。安心・安全を買うのが目的なら、やはり多少高くても検出率の高い製品を購入することをお勧めします。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※OSやアプリ、ソフトのバージョンによっては画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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