残念、InterSafeを使えるプロバイダは限られている
このように大変使い勝手のよいInterSafe Personalですが、残念なことに、本来は個人で買えるパッケージソフトではないのです。
現在は夏休みキャンペーンということで個人でもダウンロードして利用できますが、本来InterSafeは、プロバイダのフィルタリングサービスとして提供されるか、もしくは学校や企業などでボリュームライセンスとして購入するしかないのです。
おそらくはALSI社のほうでフィルタリング用のサーバを一元管理するのが困難であるためかと推測されますが、こんな使い勝手のよいソフトを個人で自由に買って使えないというのは残念なことです。
InterSafeを採用しているプロバイダは、現在のところ以下のとおりとなっているようです。
全国区のプロバイダで採用しているのは、今のところODNだけのようです。
ODNをお使いの方はラッキー。9/30まで無料キャンペーンを実施中とのことですから、ぜひ試してみてほしいと思います。
それでもWebフィルタリングだけでは不足
ところで、かくも優秀なInterSafeをもってしても、「子供を有害なコンテンツから守る」という目的を達成するには不十分であるということは指摘しておかなければなりません。
「インターネット利用、その前に!」のコメントとも重複しますが、有害なコンテンツを手に入れる方法は、何もWebブラウザからだけとは限らないためです。
昨今、サーバを介さずにPC同士が直接ファイルをやり取りする「P2Pソフト」が何かと物議を醸しています。
中でも人気があった「Winny」は、開発者が逮捕されたため一頃ほどの勢いはなくなりましたが、その利用量は一定数以下にはなっていないようです。やはり他のソフトでは得られない魅力があるためでしょう。
また、FTPなどの昔ながらの手段でファイルを入手する方法もあります。メールに添付して入手することも可能でしょう。
こういった、HTTP以外のプロトコルによるファイルの入手に対しては、Webフィルタリングソフトは何の効果も及ぼせません。
メール以外の方法については、ファイアウォール(パーソナルファイアウォール、またはブロードバンドルータなど)を使って遮断することができますが、メールをファイアウォールで遮断するわけにはいかないでしょう。
よしんばメールを遮断したとしても、たとえば秋葉原などに出向いて怪しいCD-ROMを直接買ってきたとしたら? これはもうどうにも防ぎようがありません。
以上でおわかりのように、“技術だけに頼って防御する”のは、おのずと限界があるのです。
ですから、
「インターネット利用、その前に!」でも述べましたとおり、「セキュリティ意識の向上」「ITリテラシーの向上」という、心のケアとトレーニングが非常に重要になってくるのです。
これなしでは、どれほど技術的な対策を立てたところで、必ず水が漏れるようにどこからか「悪意」が忍び込んでくるものです。
以下のMYCOM PC WEBの記事では、想像以上に親と子の間で「意識のずれ」があることが明らかにされています。「うちの子は大丈夫」なんて、無根拠に思い込んでいませんか?
MYCOM PC WEB: ネットでポルノを見ちゃった!? 親に隠れた子どものネット利用像も明らかにもちろんこうしたセキュリティ教育の重要性は学校や企業でもよく承知しており、子供向けの「ネットモラル教室」が開催されたりしていますが、このような試みもなかなか難しいものがあるようだ、という記事がITmediaに掲載されました。
ITmedia: 意外と不人気? 試行が続く小学生向けネットモラル教室まあ、考えてみれば意外でもなんでもないのかも知れませんねぇ。「道徳の授業」なんか受けたい子供はそう多くはないでしょうから…。
まずもって、ネットの「おもしろさ」がまだわかってない子供に、ネットの「危険さ」を教えるというほうが本末転倒なのかもしれません。ネットの使い方と危険性を同時に教えるようなやり方のほうがいいのでしょうか?
いろいろ考えさせられる記事です。私としても、子供に対していかに教えるかをもっと深く考えて、何がしかの成果を出せればよいなぁと思っています。
《関連ガイドサイト》インターネットセキュリティ : Webフィルタリング…他のセキュリティ対策に比べ、Webフィルタリングはまだまだ使われていないようです。
インターネットセキュリティ : ファイアウォール…ファイアウォールはとにかく基本です! フリーウェア、アンチウィルス、ルータ…何らかの方法で必ず入れておきましょう。