文章:中妻 穣太(All About「インターネットセキュリティ」旧ガイド)
私、今週は夏休みをいただいており、記事およびメールマガジンの発行をお休みさせていただく旨をお知らせしていましたが、ちょっとびっくりするニュースを発見したので急遽記事をアップしました。
◆ Blaster作者特定、逮捕へFBIがBlasterの作成者として、アメリカの18歳男性を特定、29日にも逮捕の方針とのことです。
Yahoo!ニュース: 18歳男がブラスター作成 FBIが逮捕へおそらく作者は見つからないだろう、見つかるとしても途方もない時間がかかるだろう…と予想された矢先の驚くべき早業! 素直にFBIの仕事に拍手を送りたいと思います。
ただここでいう「Blaster」というのがオリジナルなのか派生型なのかは、この記事からは読み取れませんでした。
◆ ウィルス作成者追及の方法論は確立できるか一般的にウィルス作成者を特定するのは非常に困難です。ウィルス作成者は多くの場合、自分の痕跡を注意深く消すようにウィルスをプログラムするからです。
ただし、ハッカーという人種は往々にして自己顕示欲が強く、自らの手柄を言いふらしたりすることで墓穴を掘り、逮捕に至ったケースもあります。しかし逆を返せば、墓穴を掘ってくれないと逮捕は非常に難しい、ということになるのです。
ZDNet Japan: ウイルス作者が捕まらない理由注目のヴァモシさんは「Blasterの作者は見つからないだろう」と予想していましたが、(私たちにとっては幸いなことに)見事に外しました。
Blasterのコードは見ていませんが、ヴァモシさんによるとBlasterの匿名性は確保されていたようです。
にもかかわらず作者の特定に至ったというのは、Blasterの匿名確保が甘かったのか。それともFBIがウィルス作者追及の新手法開発に成功したのでしょうか?
ZDNet Japan: FBI、ウイルス作者の追及に「自信あり」FBIはウィルス作者特定に自信を見せていました。
その方法論がどういうものであるかぜひ公開してほしいところですが、捜査上の機密という扱いになってしまうかもしれません。
とりあえずウォッチを続けます。
(追記:2003/08/29)
その後の報道(リンク先:Yahoo!ニュース)によると、Blaster作者がつかまった理由は、
「この男がウイルス感染のテストをしているのを目撃した人が、捜査当局に通報した」
からだそうです。
…な~んだ…。
なんて言っちゃいけませんね。天知る地知る人ぞ知る、ってやつです。