横浜のおすすめエリア

更新日:2009年09月28日

山手

横浜・山手といえば、洋館めぐり。入館無料の7つの山手西洋館があり、特に、女性のグループに人気のエリアです。名前は「山手」ですが、最寄りのJRの駅は「石川町駅」。洋館めぐりの旅は、ここから出発です。

異国情緒あふれる横浜・山手西洋館を訪ねて

5月中旬と10月中旬のバラの季節、山手のローズガーデンは大にぎわい(山手111番館周辺)

5月中旬と10月中旬のバラの季節、山手のローズガーデンは大にぎわい(山手111番館周辺)

横浜・山手といえば、洋館めぐり。入館無料の7つの山手西洋館があり、特に、女性のグループに人気のエリアです。開国当時、外国人居留地だったことから、当時の面影が色濃く残っています。エリアは「山手」ですが、最寄りのJRの駅は「石川町駅」。洋館めぐりの旅は、ここから出発です。

 

山手西洋館は、イタリア山庭園に2つ、元町公園周辺に3つ、港の見える丘公園周辺に2つあります。JR石川町駅から一番近いのは、イタリア山庭園。大丸谷坂をあがったところにあります。ちなみに、山手散策は坂道が多いので、フラットな靴がおすすめです。

イタリア山庭園周辺

イタリア山庭園は、水や花壇を幾何学的に配したデザインの公園。四季折々、美しい草花が楽しめます。庭園内には、2つの洋館があります。

■外交官の家
外交官の家
洋風庭園が美しい、外交官の家
イタリア山庭園の中にある洋館で、国指定重要文化財。明治時代、外交官だった内田定槌の邸宅として、1910(明治43)年に東京都渋谷区南平台に建てられました。1997(平成9)年、山手イタリア山庭園に移築復元、一般公開されました。

設計者はアメリカ人建築家・J.M.ガーディナー。アメリカン・ビィクトリアン洋式を取りいれた華やかな装飾が特徴です。室内はアール・ヌーボー調の家具などが再現され、当時の外交官の暮らしぶりがうかがえます。併設の喫茶室では、みなとみらいと庭園が一望できます。外交官ブレンド(コーヒー)とパウンドケーキでひと休みしてはいかがでしょう。

■ブラフ18番館
ブラフ18番館
赤い屋根とグリーンの窓が印象的な、ブラフ18番館
関東大震災後に山手町45番地に建てられた外国人住宅で、イタリア山庭園に移築された洋館です。カトリック山手教会の司祭館として、1991(平成3)年まで使用されていました。館内には、元町で製作されていた当時の横浜家具が復元・展示され、震災復興期(大正末期~昭和初期)の外国人邸宅の暮らしが再現されています。

元町公園周辺

イタリア山庭園の洋館を堪能したら、山手本通りへ。カトリック山手教会や山手公園、フェリス女学院の前を通り過ぎながら、イタリア山庭園から15分ほど歩くと、元町公園へ到着です。この周辺には、3つの洋館があります。

■ベーリック・ホール
ベーリック・ホール
最大規模のベーリック・ホール。パームルームや子ども部屋、婦人の部屋など、見どころが満載
ベーリック・ホール(旧ベリック邸)は、イギリス人貿易商B.R.ベリック氏の邸宅として、1930(昭和5)年、アメリカ人建築家J.H.モーガンにより設計されました。2000 (平成12)年まで、セント・ジョセフ・インターナショナル・スクールの寄宿舎として使用されており、現存する戦前の山手外国人住宅の中では、最大規模の建物です。スパニッシュスタイルを基調とし、イスラム様式、フレスコ技法など、多様な建築技法が使われているのが特徴です。

■エリスマン邸
エリスマン邸
緑に囲まれたエリスマン邸
エリスマン邸は、生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人フリッツ・エリスマン氏の邸宅として、1925(大正14)年から1926(大正15)年にかけて山手町127番地に建てられました。一度は解体されたものの、1990(平成2)年、現在の元町公園内に再現されました。設計は、「現代建築の父」といわれるチェコ出身の建築家A・レーモンド。館内のイスやテーブルなどの家具もレーモンドの設計です。庭が眺められるサンルームが特徴。喫茶室があり、ケーキなどのスイーツが楽しめます。

■山手234番館
山手234番館
当時は珍しいアパートメントハウスとして建てられた、山手234番館
山手234番館は、1927 (昭和2)年ごろ、外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として現在の場所に建設されました。設計者は、お隣りにあるえの木てい(山手89-6番館)と同じ朝香吉蔵。当時は、中央の玄関ポーチを挟んで、4つの同一形式の部屋が対象的に向かい合う、合理的でコンパクトな設計になっていました。

米軍による接収を経て、昭和50年代ごろまで共同住宅として使用されていました。その後、横浜市が取得、保全改修工事が行われ、1999(平成11)年から一般公開されています。1階にはリビングが再現されており、山手地区のパネル展示などが楽しめます。2階は、貸出しスペースとなっています。

港の見える丘公園周辺

えの木てい(カフェ)、山手聖公会、山手資料館、山手十番館(レストラン)、外国人墓地、岩崎ミュージアムなどを通り過ぎると、港の見える丘公園に到着。この周辺には、2つの洋館があります。

■山手111番館
山手111番館
バラの季節はひときわ美しい、山手111番館
山手111番館は、1926 (大正15)年にアメリカ人ラフィン氏の住宅として現在地に建てられました。設計者はJ.H.モーガン。ベーリック・ホールと同じ設計者ということで、こちらもスパニッシュスタイルです。赤い瓦屋根と白壁が印象的。館内では、昭和初期の洋館が体感できるほか、設計者のJ.H.モーガンについてのパネル展示などが行われています。

隣接するローズガーデンから入る地階部分は、ティールーム「ローズガーデンえの木てい」となっています。バラのソフトクリームやバラのシフォンケーキ、ローズガーデンセットなど、バラにちなんだオリジナルメニューが人気です。

■横浜市イギリス館
横浜市イギリス館
コンサートホールなどに使われる、横浜市イギリス館
山手111番館に隣接するイギリス館は、1937 (昭和12)年、英国総領事公邸として現在地に建てられました。玄関脇には王冠入りの銘版が、正門脇には銅板(British Consular Residence)がはめこまれており、由緒ある建物である事を示しています。

1階ホールはコンサートなどに、2階集会室は会議などに使われていますが、2階の展示室や復元された寝室などは見学も可能です。5月中旬と10月中旬のバラの季節はローズガーデンが美しく、特に多くの人が訪れます。
※2009年3月31日まで、イギリス館は改修工事のため見学できません。

山手散策のアドバイス

全部の洋館をめぐると、2~3時間くらいはかかると思います。イタリア山庭園から港の見える丘公園までは、約1kmぐらい。周遊する時間がない場合は、イタリア山庭園、元町公園周辺、港の見える丘公園周辺のいずれかを選ぶとよいと思います。JR石川町駅から近いのはイタリア山庭園、みなとみらい線元町中華街駅から近いのは元町公園、観光スポット周遊バスあかいくつなどのバスを利用するなら、港の見える丘公園が最寄りとなります。

山手西洋館……各館のイベント情報やおすすめ見学コース、MAPなどの情報が満載
・見学時間:9:30~17:00(7,8月は18:00まで)
・休館日:第2水曜日(山手111番館、エリスマン邸、ベーリック・ホール、ブラフ18番館)、第4水曜日(イギリス館、山手234番館、外交官の家)、休館日が祝日の場合は翌日休館。年末年始は12月29日~1月3日まで休館
※2009年3月31日まで、イギリス館は改修工事のため見学できません。

山手エリア その他の立ち寄りスポット

イタリア山庭園
明治時代にイタリア領事館がおかれたことから「イタリア山」と呼ばれています。ここの庭園は、イタリアで多く見られる庭園様式を模し、水や花壇を幾何学的に配したデザインとなっています。外交官の家とブラフ18番館はここにあります。

山手公園
日本初の洋式庭園。1870(明治3)年に横浜居留外国人によって作られました。ヒマラヤスギの緑に囲まれたテニスコートのほか、テニス発祥記念館があり、入場無料で誰でも見学可能です。春には約30本のサクラが咲く、静かなお花見スポットです。

元町公園
エリスマン邸と外国人墓地の裏側にある、歴史ある公園。開港当時、フランス人ジェラールが、ここから沸き出る水を飲料用水として発売していた場所で、「ジェラール水屋敷」「ジェラールの瓦とレンガ」に関するパネルが設置されています。プールと弓道場があります。サクラの名所でもあり、約100本のサクラが公園を覆うように咲き誇ります。

えの木てい
1927(昭和2)年に建てられた洋館を利用したティールーム。アンティーク家具や暖炉などがあり、山手の雰囲気を感じることができます。看板メニューのひとつ、チェリーサンドはおみやげにも最適。

ブリキのおもちゃ博物館
ブリキのおもちゃコレクターの第一人者・北原照久氏が館長を務める博物館。1890年代から1960年代にかけて主に日本で製造されたおもちゃ約3,000点が、常時展示されています(入館有料)。

山手資料館
1909(明治42)年に建てられた木造建築の洋館。1977(昭和52)年に現在地に移築され、開港当時のようすがわかる資料館として公開されています(入館有料)。

山手十番館
1967(昭和42)年にオープンした歴史あるレストラン。1階は喫茶・売店、2階はレストランになっています。こだわりの食材を使ったメニューが堪能できます。開港当時の「ビフテキ」を再現した開化ステーキは、ヒレ・サーロイン・薄切りの3種類があります。

外国人墓地
ペリーとともに日本にやってきた水兵・ロバート・ウィリアムズを埋葬したのがはじまり。日本の西洋化へ尽力した多くの外国人が埋葬されています。墓地内は通常非公開となっていますが、3月~12月までの毎週土・日・祭日(雨天を除く)の12:00~16:00まで募金公開が行われています。歴史に残る外国人の墓所をお参りしてはいかがでしょうか。

岩崎ミュージアム
1885(明治18)年に建てられた商業劇場ゲーテ座の跡地にある、服飾関係の博物館。服飾の変遷がわかる2分の1モデルなどが展示されています。このほか、ギャラリーでは企画展が開催されたり、アンティークドレスを着て記念撮影(有料)ができたり、「おてがみカフェ アナーキーママ」(2009年3月10日にリニューアルオープン)でランチやお茶を楽しんだりできます。併設のホール「山手ゲーテ座」では月1回クラシックコンサートも開催されます(入館有料)。

大佛次郎記念館
横浜生まれの作家・大佛次郎(おさらぎ じろう)に関する資料が展示されている記念館。猫が好きだったことから、猫の置物などを多く収集しており、それらも展示されています。併設のティールーム「霧笛」では、紅茶がおすすめ(入館有料・ティールームのみの利用は入館無料)。

県立神奈川近代文学館
1984年(昭和59)に開館した、近代日本文学の専門の資料館。夏目漱石、芥川龍之介、泉鏡花など、神奈川ゆかりの多数の作家の肉筆資料、書籍類、文芸雑誌を中心とした膨大な数の雑誌を収集しており、常設展・企画展を開催しています(入館有料)。

港の見える丘公園
1962(昭和37)年に開園した、横浜を代表する観光スポット。その名の通り、横浜の港を一望でき、昼・夜ともに多くの人が訪れます。
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

田辺 紫

観光で訪れることが多い「横浜」。限られた時間の中で、横浜観光を楽しむためには、下調べが大切です。この…

続きを読む

ガイドからのお知らせ

旅館・ホテルを探す

旅行関連コミュニティ

北欧好きが、愛用の北欧モノを見せ合うコミュニティ

メルマガ登録

【旅行メルマガ】現地に精通したガイドが、地元ならではの使える旅行情報やおすすめスポットなどの厳選情報をお届けします。

ショッピングカタログ

All About ウェブマガジン

女性向け

雨が楽しくなる!レイングッズ15

男性向け

マネしたくなるアイデア住宅

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?