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公立中高一貫校を目指す受験対策(2ページ目)

首都圏で10,000人と言われる公立中高一貫校受験生。私立受験にはためらいがあるが公立ならと考えるなら、それなりの受験対策が必要だ。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

公立中高一貫校の適性検査はどんな問題が出る?

グラフ
総合学習の成果を問う出題形式がある
公立中高一貫校の問題を見たことがあるだろうか。「公立校がエリートを選抜するのはけしからん」という批判に応えて、入学試験ではなく適性検査が実施されている。試験ではないため算国理社という科目に分かれた試験がないのだ。

したがって細かい知識を問うような問題ではなく、基本問題とPISAのような知識の応用力を問うリテラシーを見る問題が作られている。これは公立中高一貫校に独特の形式で、複数の写真・図・表・グラフなどを示して、科目領域をまたがった設問が与えられるものだ。総合学習の成果を問う役割をもつ出題形式と思われる。

ただ公立という側面から「道徳感」が問われたり、地元の知識が問われたりと、多少疑問が残る問題も見られる。

また、さいたま市立浦和中等学校で20倍を超える受験生にも関わらず採点の困難さを超えて記述問題が出されているように、他校でも記述形式が見られる。

加えて多数の公立中高一貫校で作文が取り入れられている。社会的なテーマや身近なテーマについて制限字数内でまとめる力が必要だ。この点は書くトレーニングをしているかどうかで差がついてくる。

■例
・ごはん、シチュー、デザート以外に「もう一品のおかず」を考えなさい。図(栄養素の分類と食材)を参考にして具体的な材料を考え、なぜそのようなおかずや材料を選んだのか、工夫したポイントを答えなさい(平成19年 九段中)。回答欄は225字。

・「門限は必要だろうか」という新聞投書を読み、「この投書を読んで、あなたはどう思いましたか。自分の経験なども入れながら、門限についてのあなたの意見を四百字から六百字程度でまとめなさい。(平成19年度 沼津市立沼津中)
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