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更新日:2003年06月06日

算数はこうやって伸ばす!(下)

算数はこうやって伸ばす!(上)に引き続き、算数学力を付ける方法です。今回はご家庭でできる具体的な方法について考えてみます。


ノートを見よ
算数の問題を理解しているかどうかは、ノートを見て下さい。ノートに計算しか書いてなかったりしませんか?

算数では一にも二にもノートの書き方が重要です。文章題では一般的に
	step1問題文を読む。
step2問題文を分解する。
step3条件等を図示する。
step4段階的に計算する。
step4解答を書く。
というようなステップで解いていきます。小学生には中学で習う「証明」のような記述は無理ですが、複雑な問題を簡単な問題の集まりとして分解して解くためには、証明に近いノートの使い方が理想的です。

私の息子の場合は暗算も得意だったために、受験勉強を始めた当初はノートに答えしか書いていない状況でした。間違ってもどこで躓いたかまったく分かりません。ノートに途中の式を書くようにいうと、筆算でいくつかの計算を書くようになりました。

しかしそれでは不十分です。やはり計算の元になる式を書かなくてはなりません。途中式は自分の頭の中にある思考の表現ですから、国語の記述問題と同様の自己表現手段と捉えるべきです。だからこそ部分点も与えられるのです。

途中式があれば、答えが間違っていた時にどこで躓いたかを知ることができ、同じ過ちをしないようにすることができます。また見直しも短時間で済みます。今のこどもは「面倒くさい」ことが嫌いです。答えが合っているかどうかに興味があっても、プロセスはあまり気にしません。問題集の解答集は問題を解く姿勢が整うまでは渡さないようにしましょう。問題集や参考書はゲームの攻略本とは違うのです。

図を使う
式が書けるようになったとしても、線分図などを用いて図示ができていないと複雑な問題は解けません。まして図形の問題ではなおさらです。算数の基本は「等しい量」を見つけることにあります。かつての「××算」に類するものは「等しい量」を見つけることで解けるはずです。図形でも同じ長さの辺や角を全て図中に書き込むことから始めます。

地道に書き出せ
最近は一見膨大な数の答えになりそうな数の組み合わせなどから、限定できる条件を見つけ出して、書き出すような問題も多く出題されます。閃きも必要ですが、ある程度は根気よく書き出してみることも必要です。

自分で解く
問題が解けなかった時や間違った場合に、解答をみて分かった気になってしまうのは危険です。解答の手順は上記のステップが解説されているために、難しい問題でも簡単そうに見えます。そこで解答を眺めるだけで分かった気になってしまうのです。

試しに解答を見て再び問題を解かせてみて下さい。途中で再度解答を見たがることが出てくると思います。このような場合は理解が不足しているのです。ですから手が着けられなかった問題や間違えた問題はもう一度自分の手で解かせることが必要です。

間違いは宝の山
テストが戻されると、○の方にばかり目がいきますが、間違えた問題や出来なかった問題が宝物なのです。これができることで確実に得点がUPするわけですから。従って弱点克服のためにテストの結果を利用したいものです。

急がば回れ
結局算数の実力をつける簡単な道はないということです。ただ苦手意識を持っている子には、とにかく難しそうに見える問題も簡単な問いに分解できること、段階的に取り組めば解けるとことを理解してもらうことが重要です。そうすれば確実に得点が上がることでしょう。
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高橋 公英

学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の…

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