(文/前ガイド:恩田ひさとし)
【 特集~CASECはポストTOEICになるのか その1 】インターネットを使って、きわめて短時間に、好きなときに実力を試せるテストが開発されたと耳にした。もし、これが本当ならば、せっかくの日曜日をつぶして、英語のテストを受けなくても済むようになるかもしれない! 2時間半も机に向かわされて、英語の問題と格闘しなくても済むようになるかもしれない! 普及が進めば、私たちは大きなメリットを受けることができるかもしれない!
そんな思いを抱きながら、「CASECはポストTOEICになるのか」と、取材に出かけた。11月26日、株式会社エヴィダスの会議室にて、財団法人日本英語検定協会の開発担当者に、話をうかがうことができた。
【 CASECとはどんなテストなのか 】CASECはどんなテストであるか、簡単な概要について説明しておこう。
CASECはインターネット上、つまりパソコンで行う。会社、学校、自宅から、インターネットに接続すれば、時と場所を選ばずに受けられる。所用時間はTOEICの120分に対し、30分~40分。オンラインなので、結果は試験終了後すぐに分かり、現在の実力や、今後の勉強の指針などが画面に表示される。以上のような特徴があることを頭の中に入れて読み進めていただけたらと思う。
【 CASECの開発経緯は? 】ネットを使った事業というと企画倒れのものが多い。「こんな事業が成功するはず無い」と思えるようなネットビジネスが派手にプレスリリースされ、その後話題になることもなく消えていった。
そんなネット事業特有の甘さがないのか、CASECの開発の経緯について質問した。「完成までにおよそ5年を要しました。搭載されている数千の問題の制作と、問題のパラメータを同定するためのサンプルテスト作業に大きなエネルギーをかけました。約10万余名もの受験者にご協力いただき、紙テストとの比較や、スコアの信頼性に関する実験を繰り返しました」(開発担当)。
この点は流石である。”老舗”のなせるわざと言えよう。借入金の返済に追われるネットベンチャーには、開発に5年はかけられない。そんな悠長なことをしていたら資金がストップしてしまう。
しかし、開発期間に比例して、クオリティが上がるかと言えばそんなことはない。ユーザーとしてはクオリティの高さを証明できる何らかの裏付けが欲しい。そのことについて触れると、「これらの研究結果は、日本行動計量学会、日本教育工学会などで研究報告しています」(開発担当)と、学術的根拠まで話は及んだ。
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