人間関係

ひと言多い夫への「ささやかな復讐」。“稼ぎ”を言い訳に家事育児をサボる夫と年収を比べた結果

悪気がないとしても、夫の余計なひと言に腹は立つ。妻たちは、それぞれに「ささやかな復讐」をしているようだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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家事育児、夫婦でどっぷり一緒に取り組めれば問題はないが、お互いの仕事の都合でそうもいかない。夫は「どうやってサボるか」しか考えていないのに、妻が愚痴ると嫌な顔をして、余計な一言が出てしまう。そんな家庭は多いのではないだろうか。

夫の余計な一言に怒った妻は、どんな「ささやかな復讐」をしているのだろう。

家事育児の関わり方を見直したいと夫に言ったら……

 
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第一子が産まれた直後は、家事育児を率先してやっていたのに、時間が経つと「やっぱり子どもはママが好きだよなあ」とか、「きみの料理は最高」とか、適当なことを言っては家事育児をサボるようになった夫。よくある光景ではないだろうか。

「上の子が5歳、下の子が3歳になった今、いつしか家事育児はほぼ私になってる。ちょっとおかしくない、これ、話し合おうよと夫に言ったんです。すると夫は『やっぱり年収も違うしさあ』と言い出した。待ってたんです、この言葉。じゃあ、年収を比較しようねと言ったら、案の定、私のほうが上だった(笑)。すると夫は『収入というのは個人の努力でどうにかなるものでもないし……』って。ああ、そうですか、わかりましたよ。今まで通り、ほぼ私がワンオペになるわけねと睨みつけると、夫は『そもそも家庭を守るのは主婦の役目だろ』とわけのわからないことを言いながら寝室に逃げて行った」

サリナさん(38歳)は、翌朝のゴミ出しも知らん顔していた夫に、とうとう逆襲することにしたと言う。ちょうど夫が出張で数日間、家をあけるというので「模様替えするつもりだけどいい?」と問いかけた。夫は「どうぞどうぞ」と逃げるように出張へ。

「夫はフィギュアが大好きでいろいろなのを集めているんですが、それがリビングにまで進出してきて邪魔だったんです。そこですべてダンボールに入れ、リビングには家族写真などを飾りました。本棚にあった夫の大事なグラビアアイドル写真集はすべて古本屋へ。そして集めていたスニーカーがクローゼットに満杯になっていたのでメルカリで売りました」

するとその日のうちに夫から連絡があった。自分のスニーカーがメルカリに出ているとしか思えない、と。

「だって模様替えしていいって言ったじゃんと答えておきました。夫は必死で買い直したようですね。それは私の収入になった(笑)」

さすがにちょっとやり過ぎたかなと思ったが、以前から自分のものは自分の書斎代わりの小部屋に入れておいてほしい、子どものものもたまっていくのでリビングにあるものは処分する、クローゼットもひとりで使わないでと言っていたそう。それが守れなかったら処分するからねと脅したこともあるが、夫はまさかそんなことはしないだろうと高をくくっていたようだ。

「帰宅した夫は、『ほんっとにああいうことは勘弁してほしい。ちゃんと整理するから』と謝ってきました。グラビアアイドルの写真集は諦めたようです(笑)」

それから夫は自分の収集物を整理し、少しずつ家事もやるようになってきたとか。妻が本気を見せないと自分のものも片づけられない夫には、このくらいの復讐はしかたがないのかもしれない。

>昔の女性はえらいよね、と妻を批判する夫
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