1:岡田准一『ザ・ファブル』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
大ヒットを受けて2作制作された『ザ・ファブル』。ターゲットを6秒以内に仕留める伝説の殺し屋ファブル(岡田准一)が上司から「人を殺さず、一般人として暮らしてみろ」と言われたものの、ファブルに復讐心を抱く者の襲撃など、周囲が彼をフツーの人にしておいてくれない~というアクションエンターテインメント。一般人の生活がよくわかっていないファブルの不器用さとアクションの凄さの落差が面白い。岡田准一はアクション監修も行い、いまやすっかりジャニーズのアクションスター! 両作で見せる体を張った壮絶アクションは、もはやジャッキー・チェンやトム・クルーズ級といっても過言ではないでしょう。
2:山田涼介『記憶屋 あなたを忘れない』
Hey! Say! JUMPの不動のセンターと言われる山田涼介も、俳優として目覚ましい活躍をしています。映画では、サスペンスやヒューマンドラマに出演する傾向が多いようで、『記憶屋 あなたを忘れない』も愛をベースにしたサスペンス映画です。山田が演じるのは、婚約者が、ある日突然、自分の記憶を失ってしまい、ショックに打ちひしがれる主人公。原因を探り、愛を取り戻そうとする青年を熱演! 一生懸命な姿に胸が熱くなります。ちなみに、山田の最新作は三木聡監督作『大怪獣のあとしまつ』(2022年2月4日公開予定)。個性派の三木監督の作品で、どのような芝居を見せてくれるのか今から楽しみです。
記憶屋 あなたを忘れない
3:岡田准一&山田涼介『燃えよ剣』
岡田准一と山田涼介が共演する時代劇『燃えよ剣』。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で公開延期を余儀なくされた本作がいよいよ公開! 岡田准一は新選組の土方歳三、山田涼介は沖田総司を演じています。岡田は、アクション監修にも関わり、殺陣のシーンに大きな貢献をしているそう。そんな岡田のチャンバラアクションは身軽でキレがあり、ジャニーズの中でも時代劇にしっくりハマる俳優です。
一方、山田涼介は沖田総司として、土方や近藤勇と新選組を盛り上げるべく闘う男を演じています。土方たちの弟分という立ち位置で、病弱な体を土方に心配されながらも勇敢に戦う沖田総司役がよく似合う。新選組のかわいい存在、眼福です。
(2021年10月15日公開)
4:木村拓哉『マスカレード・ホテル』『マスカレード・ナイト』
東野圭吾の同名ミステリー小説を木村拓哉主演で映画化し、大ヒットした『マスカレード・ホテル』。シリーズ第二弾『マスカレード・ナイト』(2021年9月17日公開)も興行成績初登場1位を記録したエンターテインメント映画です。木村が演じるのは、高級ホテルに潜入捜査に入った刑事・新田役。ホテルマンになりつますものの、身勝手な行動が多く、刑事として優秀でもホテルマンとして失格!というコミカルな一面を見せています。犯人捜しのミステリーの醍醐味がありつつ、ホテルスタッフとして新田の教育係となる山岸を演じる長澤まさみとのバディぶりも楽しい。やはり木村拓哉には華があり、エンタメ大作であるほど、彼の魅力は発揮される気がします。
5:木村拓哉&二宮和也『検察側の罪人』
雫井脩介の同名ミステリー小説を木村拓哉と二宮和也の共演で映画化した『検察側の罪人』。スーパースターの木村と嵐きっての演技巧者の二宮が検事の先輩後輩としてバディを組んで、殺人事件捜査にあたります。が、木村が演じる最上が、容疑者に対して個人的な恨みを抱えていたため、暴走していく様を描いています。冷静さを欠いていく最上に対し、対応に苦慮しながらも伴走していく沖野(二宮和也)。協力しあうべき二人が、相容れなくなっていく姿、最上が善悪の狭間で苦しむ姿を木村と二宮が渾身の芝居で見せていくシリアスなサスペンスです。
6:二宮和也『浅田家!』
ユニークな家族写真で有名な写真家・浅田政志と家族の物語を描いたヒューマンドラマ『浅田家!』。主役の浅田を二宮が演じています。マイペースな政志は、家族を振り回してばかりいるけれど、写真の腕と感性は豊か。自分の家族で撮影した、さまざまな職業のコスプレ写真集「浅田家」で有名になった彼は、東日本大震災の被災地で、改めて写真の持つ力を知ることになるのです。二宮が、ユーモアとクレイジーさと温かさがミックスされた複雑な浅田という人間を軽やかに演じています。
ちなみに、二宮の新作は2022年夏公開の『TANG タング』。ダメ男とポンコツロボットの友情を描いた作品です。イギリスの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(作:デボラ・インストール/訳:松原葉子/小学館文庫刊)の映画化作品。楽しみです!
7:大野智『忍びの国』
2020年12月31日、嵐は活動休止し、大野智も休業へ。映画出演は決して多くなかった大野智ですが、2017年に公開された『忍びの国』は大ヒットしました。戦国時代を舞台に、伊賀忍者と織田信長軍との間に起こった天正伊賀の乱を題材にした和田竜の同名小説の映画化で、大野は主役の伊賀忍者・無門を演じています。伊賀の忍者として凄腕ながら、普段は怠け者の無門。ダンススキル、歌唱力、演技力などハイスペックながら、ガツガツした野心を感じさせない大野のキャラが無門にピッタリでした。忍者アクションもダイナミックで見ごたえある時代劇エンターテインメントです。
8:ARASHI『ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY』シリーズ
嵐5人が主演する映画は『ピカ☆ンチ』シリーズと『黄色い涙』。『ピカ☆ンチ』はジャニーズの先輩・井ノ原快彦の自伝エピソードをベースにした、東京・八塩のマンモス団地で暮らす高校生たちの青春映画。みんなカワイイです。このシリーズの監督を務めた堤幸彦は、嵐の最新映画『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』(2021年11月3日ドルビーシネマ先行公開・11月26日全国公開)の演出も務めています。
9:平野紫耀『かぐや様は告らせたいー天才たちの恋愛頭脳戦―』シリーズ
赤坂アカによる同名漫画をKing&Princeの平野紫耀と橋本環奈主演で映画化した『かぐや様は告らせたいー天才たちの恋愛頭脳戦ー』。名門高校の生徒会長・白銀御行(平野紫耀)と副会長・四宮かぐやが、両想いにもかかわらず、どちらが先に告白するか、告らせるように仕掛けていく恋愛コメディ。続編『かぐや様は告らせたいー天才たちの恋愛頭脳戦ーファイナル』でも告白させてやる!の闘いが継続。体育祭など高校生らしいイベントがからんできて華やかさが増しています。イケメンで性格も穏やかで完璧に見える白銀だけど、恋愛に超不器用な白銀は平野の当たり役! ほか、平野の主演作は『honey』『ういらぶ。』があり、見比べるのも楽しいかも。
10:永瀬廉『弱虫ペダル』
アニメ好きなオタク高校生が、自転車ロードレースに目覚め、仲間たちとインターハイ出場を目指す姿を描いた渡辺航の漫画の映画化『弱虫ペダル』。永瀬はイケメンを封印して前髪パッツンのメガネ男子に。原作キャラに寄せたルックスに加え、一生懸命な演技が、彼が演じる坂道の姿を重なり高評価! また、原作の魅力を大切にし、友情や諦めない心を描き切った三木康一郎監督の演出も光っています。自転車仲間の一人としてHiHi Jetsの井上瑞稀も出演。永瀬はNHKの連続テレビ小説に出演したり、2022年公開の『真夜中乙女戦争』も控えているなど、俳優としてキャリアを順調に積み重ねています。
11:松村北斗『ライアー×ライアー』
SixSTONESの松村北斗の主演映画は、累計発行部数190万を突破するベストセラー漫画の映画化『ライアー×ライアー』。血の繋がらない姉弟の湊(森七菜)と透(松村北斗)はいまいち仲がよろしくない。ところが湊がギャルメイクとカツラで「みな」という別人になった姿にひとめぼれした透は、義姉と気づかず付き合うことに!普段はクールなのに「みな」と一緒のときはあま~いツンデレ男子を松村が好演。森七菜のテンポのいい軽快な芝居から生まれるユーモアも抜群で、ラブコメの良作に仕上がっています。松村は『劇場版 きのう何食べた?』(2021年11月3日公開)で主人公ケンジ(内野聖陽)の美容師仲間(後輩)として出演。本音ズバズバの生意気青年を演じています。
12:ラウール『ハニーレモンソーダ』
Snow Manのラウールの初主演映画は、同名漫画の映画化『ハニーレモンソーダ』。学校一のモテ男の界(ラウール)は、いじめに悩んでいた同級生の羽花(吉川愛)を救い、二人の仲は急接近。でも界には誰にも言わず、秘密にしていたことがあったのです。正統派のキラキラ青春ラブストーリーの中、少女漫画から抜け出したようなラウールがキラキラ感をより強める役割を果たしています。イケメンしか許されないようなセリフも満載で、ラウールファンは狂喜乱舞でしょう。アイドル映画の王道を行く作品です。
13:作間龍斗/HiHi Jets(ジャニーズJr.)『ひらいて』
HiHi Jetsの作間龍斗が単独出演するのは綿矢りさ原作小説の映画化作品『ひらいて』。本作の首藤凜監督は、作間がジャニーズだと知らず、TVCMで彼を見て役にピッタリだと作間を重要な役に抜擢。まさに素材を認められて出演が決まったのです。片思いしている男子(作間龍斗)に秘密の恋人(芋生悠)がいたことにショックを受けるヒロイン(山田杏奈)が、その恋人に接近していくという物語。ヒロインの思いが暴走していく様が強烈! 作間は初めての映画出演とは思えないほど役を把握した好演を見せています。(2021年10月22日公開)
14:浮所飛貴/美 少年(ジャニーズJr.)『胸が鳴るのは君のせい』
累計発行部数250万を記録した同名漫画の映画化『胸が鳴るのは君のせい』。美 少年の浮所飛貴は映画初主演! 彼が演じる有馬はイケメンの転校生。クールだけど時折見せるやさしさに女子たちがキュンキュンするという文字通りの王子様キャラを演じています。ヒロインのつかさ(白石聖)に告白されたにもかかわらず振ってしまう。それでもあきらめないつかさとの関係や元カノの存在など、もどかしい青春ラブが描かれるザ・少女漫画の世界を実写で魅了。そんなカワイイ物語の中に、浮所のキャラクターがピタリとはまり、ファンにはたまらない作品になっています。
15:『映画 少年たち』ジャニーズJr.
ジャニーズJr.総出演によるジャニーズの舞台劇「少年たち」を映画化した『映画 少年たち』。初演は1969年ですから、とても歴史ある舞台。企画、構成、総合演出はジャニー喜多川。そんなジャニー氏念願の映画化作品の演出を手がけるのは、長瀬智也主演『空飛ぶタイヤ』などの本木克英監督。デビュー前のSixTONESとSnow Manのメンバーがメインキャストを務め、関ジャニ∞(エイト)の横山裕も出演しています。少年刑務所を舞台に、赤、青、それぞれの独房の囚人たちの喧嘩、看守との攻防、新入りのいじめなどが描かれ、物語はシリアスですが、ミュージカル映画なので、喧嘩はダンスになり、感情は歌にのせて運ばれ、暗く荒々しい刑務所内部が、ジャニーズの力でエンターテインメントの世界へと変わっていきます。最後はショー演出で、歌って踊るジャニーズのキラキラ感が満載の作品になっています。
映画 少年たち
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