※動画配信は有料の作品もあります。
※情報は執筆時点(2021年5月12日)のものです。
『羊たちの沈黙』(1991年度)
トマス・ハリスの同名原作をジョナサン・デミ監督が映画化。アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)、主演女優賞(ジョディ・フォスター)ほか、脚色賞という主要5部門をコンプリート受賞したサスペンスの傑作です。殺人事件の捜査に力を入れるFBI捜査官クラリス(ジョディ・フォスター)は、女性を狙った猟奇的殺人事件の犯人の心理を探るべく、収監中のレクター博士(アンソニー・ホプキンス)のもとを訪れ、捜査のヒントを得ようとします。なぜならレクターも同じく猟奇殺人を起こした犯罪者だったからです。
レクターとクラリスが刑務所で対峙するシーンの緊張感たるや! ホプキンスとフォスターの名演が忘れがたい作品です。
動画配信:U-NEXT、GYAO!ストアほか
『シンドラーのリスト』(1993年度)
スティーブン・スピルバーグ監督が念願の監督賞を受賞。他、作品賞、脚色賞、撮影賞など7部門を受賞した歴史映画の傑作。多くのユダヤ人をナチスの虐殺から救った実業家オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)を描いた作品。私財を投じてまでユダヤ人の命を救おうと行動したシンドラーの勇気と正義。今求められているリーダー像が本作にはあるかも。スピルバーグ自身がユダヤ系アメリカ人ゆえに、長く構想を練り取り上げた渾身の一作。ヤヌス・カミンスキーによるモノクロの映像が美しく時代を映し出しています。
動画配信:Netflix、Amazon Prime Videoほか
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年度)
知的障害が少しありながらも、ものすごい俊足で時代を駆け抜けたフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の半生を綴ったユーモラスな人間ドラマ。アカデミー賞では作品賞、監督賞(ロバート・ゼメキス)、主演男優賞(トム・ハンクス)など6部門を受賞。トム・ハンクスは前年度『フィラデルフィア』でも主演男優賞を受賞しており、2年連続の受賞となりました。主人公フォレストは、どんな逆境もスルリと乗り越えられる、人生を生き抜く天才のようです。物語はまるでおとぎ話のようですが、目の前のやるべきことを懸命に行い、出会う人との縁を大切にしてきたフォレストだからこそやり通せたのかもしれません。心が疲れたときに見たい心温まる作品です。
動画配信:Netflix、Amazon Prime Video、dTV