念のために、番組で紹介された低インシュリンダイエットの定義をご紹介すると「
脂肪細胞への糖の過剰蓄積を防ぐ為に行なうインシュリンの分泌上昇を抑える食事法」とのこと。
そしてその理論的な背景としては「消化または吸収されにくい糖質を食べたり、消化吸収の遅い食物繊維や多糖体などを多く含む食材を食べることで、血中に放出される糖が結果的に少なくなり、それに伴ってインシュリンの分泌量が減少。その結果糖の脂肪細胞への蓄積が少なくなる」というものでした。
ここまでは、一般的な低インシュリンダイエットと同じ考え方です。
ところが、このままの理論を直接適用しては多くの人がダイエットに失敗する事実を突き止めた番組スタッフは、さらにもう一つの理論を付け加えます。
それは「そもそも低インシュリンダイエットとは、人間に必要な三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)のうち、他の二つ(たんぱく質、脂質)は替えないで、
炭水化物のみを変えていこうというものであり、人間が生きていく上で理想の栄養バランスである、摂取カロリーに占める
炭水化物(糖質)、たんぱく質(アミノ酸)、脂肪(脂質)の割合を6:2:2にしなければならない」というものでした。

そして最終的には以上のことも踏まえ、永田氏の提唱するダイエット法に対し、カロリー制限は無視できず、カロリー制限なしと大きく謳うことに対して【×】。身体を動かさない現代人は基礎代謝量が低下しており、軽い運動でも続けることで基礎代謝をアップさせ脂肪を燃焼することが大切。ダイエットにおいて運動は不可欠と考えられ運動の必要なしと大きく謳うことは【×】。さらにメニューにおいて禁止事項があったり、さまざまな決め事があるので精神的にストレスがたまる、それでは内臓機能にも影響が出ると考えられ、リバウンドなしと大きく謳うことに対して【△】」と結論づけました。
まとめとしては
「カロリー計算、適度な運動に加え、血糖値を意識することこそ、健康的にやせることだと考える。いづれにしても、楽やムリをしてやせようとせずに継続する、これこそがダイエットの王道と考えよ」とのことです。
ただ、ここまで読んでお分かりだと思いますが、現実的には炭水化物(糖質)、タンパク質(アミノ酸)、脂肪(脂質)の割合を6:2:2に調整するなどということは、食品一つ一つの成分を熟知しているか、常に専用の献立で食生活を構築できる人しか実行不可能です。また、低インシュリンダイエットを成功させるためには、結局カロリー制限以上の食生活のコントロールが必要になり
伝統的なカロリー制限すらできない人が挑戦して成功するような代物ではないということが、最大の問題点と言えるのです。