ダイエットの基本/やせるダイエットの基本

必須知識.2 基礎代謝

中年を迎え肥満になる、いわゆる中年太り。そのカギを握っているのが基礎代謝と言われるものです。今回はそんな基礎代謝について考えてみましょう。

執筆者:河口 哲也


基礎代謝
基礎代謝とは、難しく言えば「肉体的・精神的な安静状態において使われる最小のエネルギー代謝」となりますが、簡単に言えば「何もしないでただボーっとしているだけで使われるエネルギー」のことです。

人間はただボーっとしていても、呼吸をしたり、心臓を動かしたり、体温を36度に保ったりと結構いろんな所が動いていますよね。だからそられらに使うエネルギー(基礎代謝)は結構大きなものになるんです。

具体的には、20代の女性で1日あたりの基礎代謝(量)はおよそ1200キロカロリー。20代の女性の1日あたりに消費する全エネルギー量が約2000キロカロリーですから、半分以上を基礎代謝が占めていることになります。

問題はこの基礎代謝、特別の努力をしなければ10代をピークに年齢を経るごとに減っていくことです。統計的に言えば15~17歳で身長158センチ体重51キロの女性の基礎代謝量は1日当りおよそ1300キロカロリーですが、同じ身長と体重で20~30歳の女性ではおよそ1200キロカロリーとなり100キロカロリー減少します。

つまり、20代の女性が、10代のころと同じような食生活をし、同じ位しか活動しなければ、基礎代謝だけで毎日100キロカロリーの余剰カロリーを持つことになるんです。仮にこの100キロカロリーが毎日脂肪として蓄積したとしたら、1日当り約11gずつ太っていくことになります。1日あたりではわずかですが、1月で330g、1年で4kg、3年で12kgと長い目でみれば決して侮れません。お気づきの方もいると思いますが、これが中年太りの原因の一つなのです。

さて、この基礎代謝、年を取っても増やす方法があります。それは筋肉をつけること。ここ数年流行しているダンベルダイエットなども筋肉をつけることで基礎代謝を上げることを目的としたダイエット法です。

ダイエットといえば、エアロビック(有酸素)運動で直接脂肪を燃焼させることに注意がいきがちですが、腹筋運動や、マシントレーニング、ダンベルトレーニングなどのレジスタンス運動により筋肉をつけ基礎代謝を上げることも有効であることは、ぜひ覚えておいてください。
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※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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