節約/通信費の節約

ADSL・タイプ1/タイプ2の違い(3ページ目)

ADSLを申し込むときに必ず出てくる「タイプ1」と「タイプ2」という種類。これらはどう違うのでしょうか?今回はADSLの素朴な疑問を解説し、おトクなタイプを指南いたします!

執筆者:大串 明弘

■初期費用は「タイプ1」の方がおトク?

初期費用は何か違いがあるのでしょうか?基本的に「タイプ1」も「タイプ2」も同額です。

ですが、仮にタイプ2を新設するとなると、工事費が1万円前後かかってしまいます。

また、現在の電話回線を使ってタイプ2にする場合は、電話加入権が要らなくなるため「休止」という手続きが必要です。NTTで5年間無料で預かってもらえるのですが、「休止」するときと「復活」するとき(再度利用するとき)にそれぞれ2,000円の手数料がかかってしまいますので合計で4,000円の支出です。

現在電話を利用しているのなら、タイプ1で利用した方が初期費用はおトクかもしれませんね。


■タイプ1も安くはない!

パッと見、どの事業者でもタイプ1の方が毎月の料金は安くなっています。ですが、タイプ1はADSL利用料の他に電話の基本料金が別途必要。また、タイプ1は電話とADSLの信号を分岐させる「スプリッタ」という器機が必要(タイプ2は不要)。その分、初期費用(買い取りの場合)または月額費用(レンタルの場合)が必要になります。 月額費用を合計すると、タイプ1の方が通常150円高くなるのです。
月額費用比較表
 
電話
基本料
ADSL
利用料

スプリッタ
レンタル料

ADSLモデム
レンタル料

合計
差額
タイプ1
1,750
3,100
50
440
5,340
150
タイプ2
なし
4,750
なし
440
5,190
フレッツ・ADSL利用・モデム/スプリッタレンタル時の月額費用。
「ADSL利用料」は11月11日現在の価格。

■電話利用者はタイプ1をおすすめ

結論から言って、現在、固定電話を利用している人は、電話にADSLをプラスする「タイプ1」をお薦めします。その際、ADSL工事を「お客様工事」にすることをお忘れなく!(詳しくはこちら


■タイプ2はこんな時におすすめ

以下の様な場合はタイプ2の利用がお薦めです。
◎現在、固定電話を利用していない場合(携帯オンリーの人)
理由
電話加入権(約30,000円~72,000円)が不要
◎ISDNを利用中で、アナログに戻したくない場合
理由
工事費だけでADSL専用線を新設できる
◎電話が要らない場合
理由
タイプ2は電話を受けたりかけたりできない
◎既存の電話回線をいじりたくない場合
理由
タイプ2を新設すれば既存の回線はいじらない


■タイプ2+150円で電話が使える

「タイプ2を引こうかな?」と思っている人はちょっと待ってみてください。

タイプ1とタイプ2の差は150円(スプリッタ買い取りの場合は100円)しかないことは先にお話ししました。

ということは、タイプ2+150円で電話が使える(電話番号が持てる)のです。もしも、「もう一つ電話番号が欲しい」、「有ったら便利」なんて思っているようだったらタイプ1にした方がよいかもしれません。月額150円で電話が引けるなんてある意味とってもおトクですよね!


以上が、ADSLの「タイプ1」と「タイプ2」の違いです。自分の利用目的・利用方法をよく考えて、「タイプ1」か「タイプ2」を決めてみて下さいネ!

関連サイト: 『フレッツADSL導入完全マニュアル』 (CloseUp)
  『市販ADSLモデムは「買い」か?』 (CloseUp)
   
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