通信費の節約

更新日:2001年10月09日

不可能を可能にすると言われる「リーチDSL」って何? リーチDSLモデムの実力を探る!

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最近たまに耳にする「リーチDSL」。DSLの最大の弱点である「距離」の問題を克服したと言われるこの技術の全容を明らかにします!

文章:大串 明弘(All About「通信費節約」旧ガイド)
米パラダインが開発したリーチDSLとは、DSLの最大の弱点である「距離」の問題を克服したと言われる技術です。通常のDSLでは収容局から約5km以上離れてしまうと接続できなくなってしまいますが、リーチDSLモデムを利用すればなんと9km以上で接続可能とのこと!これは脅威の技術です!果たしてこれはADSL業界の救世主となるのでしょうか?

パラダイン社の
HotWire 6350 ReachDSLモデム


■10万ポートの実績を持つリーチDSL

パラダイン社によると、リーチDSLは既に10万ポート(本)以上の実績があるそうで、日本では、既にJANIS(JA長野県)がリーチDSL技術を採用して、通常利用不可能となる5km程度離れていた場所でのADSLサービスを可能としています。最近では「Yahoo!BB」も採用を決めています。


■ノイズや距離に強い理由

現在、日本で提供されているADSLの周波数帯域の上限は「フレッツ・ADSL」のG.Lite方式が552KHz、「Yahoo!BB」のG.dmt方式が1.1M(1100K)Hzとなっています。DSLでは、高い周波数帯を使うことで速度の高速化を図っています。しかし、距離が伸びるにつれ、ノイズの影響などをうけ、信号が減退するというデメリットももつのです。DSLは短距離では有効なサービスですが、長距離はとても苦手なのです。

一方、リーチDSL技術では周波数帯を160KHz以下と低めに抑えることで長距離を可能としています。通常のADSLでは収容局からの距離が4kmを超えると極端に速度が低下し、5km前後で接続不可能となります。これが、リーチDSLの場合、3km以内で1Mbps、5km以内だと512Kbps、7kmでも384Kbps程度が確保できたそうで、同社では5.4kmで最低256Kbpsのサービスを保証9km以上でも接続可能だそうで、アメリカでは12km離れた場所での接続例もあるそうです。

また、リーチDSLは距離だけでなくノイズの影響も受けにくく、安定した通信を可能にしています。ノイズに弱いとされるAnnexA規格を採用した「Yahoo!BB」にとってはまさに救いの神というところでしょう。

(執筆者:大串 明弘)

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