文章:中村 実里(All About「携帯電話」旧ガイド)
地上デジタルテレビ放送が今年12月より、先ずは東京・関西・名古屋の3大都市圏においてスタート。2006年末までに全国に展開し、2011年には現在のアナログ放送がすべてデジタル放送に置きかわる予定で進めれています。これにより、これまでのアナログ放送にない魅力的な放送サービスが生まれるといわれています。特徴としては、ハイビジョンを中心とした高画質、高音質な放送や、多チャンネル化、番組と連動したデータ放送サービスのほか、車載向けなどの移動体や携帯端末に向けた動画サービスが実現できる放送方式だということがあげられます。このモバイル受信にも適した放送方式は日本特有ともいうべきもので、モバイルフリークいわれてにとっては、どんな端末やサービスが提供されるのか、実用化に向け期待が膨らむところですね。
NHK技術研究所や
KDDI研究所、
三洋電機らが研究中の‘モバイルテレビ’試作機が、NHK技研公開展示(平成15年5月22日~25日)において一般に公開されました。先ず、三洋電機が研究成果として公開した端末がこのページの写真。折りたたみ式携帯電話をイメージして開発されたプロトタイプです。サイズや重量などの情報については、メーカーの希望で非公開なんだそうですが、私たちが普段利用している携帯電話端末のタテ、ヨコ、厚さを2倍ほどに拡張したようなドデカイ端末で、シルバーの太い放送受信用アンテナがそびえ立っています。このアンテナで実験用地上デジタル放送波の信号を受信し、変調して携帯端末の画面へ表示。その場では、相撲中継が映し出されていました。端末をヨコに倒し、ヨコ長な画面で映像を試聴できるように工夫もされています。バッテリーは1回の充電で1時間半ほどもつ、との説明がありました。なお、携帯電話の形をしているものの、今のところ電話機能は付いていません。また、データ放送にも未だ対応していませんが、今後の取組みとしては、もちろん電話機能やデータ放送の付加、サイズのスリム化を図っていくこと。あるいはバッテリー消費電力の改善なども課題となるでしょう。そしてこのようなプロトタイプを利用して、どんなサービスを提供していくかを検証していくということです。
また、NHK技術研究所とKDDI研究所が研究開発したPDA端末型のプロトタイプも並んで展示されました。こちらも商用化のメドがたっているわけではなく、あくまで検証・評価用の端末ということ。
「TV Mobile」と名づけられたその端末は、サイズが90x144x58ミリメートル、重量が660グラムと、大ぶりです。(写真は次ページ)こちらは放送を受信するチューナーやアンテナを搭載しておらず、無線LANによってイメージ映像を受信し表示させるもの。通信はAirH”を利用してサーバーにおいたコンテンツを受信。映像と連動したデータ放送やインターネットサービスのシミュレーションが行えるようになっています。
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モバイル向け放送のサービスイメージを紹介!