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コードが絡んで大変?!

パソコンを設置するとき、コードがいろいろあってどれをどう接続したらよいか迷いませんか?そんな時にはこれを見てチェック!

執筆者:中村 伸



パソコン新人のあなたに

 春は出会い、旅立ち、異動の季節。転勤や進級、進学、入学、入社と何かと新しい生活が始まる時期です。特に新入社員の皆さんや、異動で違う職場に移ったとき、「はい、これ君のパソコン」って、段ボールがどん!と置いてある事って結構ありますよね。家や学校ではノートパソコンだった新入社員の皆さん、今までは誰かがやってくれていたというお父さん、会社で使うパソコンがデスクトップで、誰も手伝ってくれないからケーブルの接続が出来なくて困った、という経験ありませんか。今回はそんな時に役に立つ、パソコンの設置についてお送りします。

パソコン買ったけどケーブルがいっぱい?

 ディスプレイと本体が分かれたデスクトップパソコンでは、少なくとも3本のケーブルを接続しないとディスプレイに何も映りません。また、マウスやキーボードを接続しないと、様々な操作ができなくなってしまいます。他にもLANや電話のモジュラー線、テレパソならアンテナケーブルなどもあります。メーカー製のパソコンを買うと、パソコン本体と一緒にこれらのケーブルが付いてきます。よく見ると色や形が異なるので間違える心配は少ないのですが、大量のケーブルに恐れをなしてしまう方も多いようです。一つずつチェックしていきましょう。

まずはキーボードとマウス
 パソコンに接続するケーブルって、いつ抜き差ししてもいいわけではありません。特に丸いマウスケーブルとキーボードケーブルは、電源が入っているときに抜き差ししてしまうと、キーボードやマウス、果てはパソコン本体が壊れてしまう可能性もあります。そこで、パソコンのセットアップの最初にマウスとキーボードケーブルを差し込みます。余談ですが、電源が切れていても電源ケーブルが入っているだけで、時と場合によってはマウスやキーボードが壊れてしまうこともあります。

 マウスケーブルは緑色のコネクタ、キーボードケーブルは紫のコネクタと色が決められていますので、この色に従いパソコンの裏側にあるコネクタに差し込んでください。これら2つのコネクタは同じ形をしていて間違えやすいですから充分注意しましょう。裏に回って目で確かめることが出来ない場合、垂直に2個のコネクタが並んでいれば大概下がキーボード、水平に並んでいれば前から見て右側(裏から見たら左側)がキーボードになっているパソコンが多いです。但し、絶対その通り、ではありませんので、機種ごとの説明書をよく読んで確認してください。

 また、この2つのコネクタは丸いため、差し込む向きが定めにくいと思います。中に黒い位置決めのボッチがあり、丸い部分も3カ所のでこぼこがあるため、コネクタの形状に沿って回して位置を確かめることが多いですが、気を付けないと中の細いピンを曲げてしまいます。このピンが曲がってしまうと修正は至難の業、コネクタ部分を付け替えられなくもないですが、下手をするとキーボードを買い換える必要が出てくる可能性があります。

 丸いコネクタはPS/2コネクタとも呼ばれますが、それではなくUSBのマウス、キーボードを使うパソコンもあります。これらのパソコンなら、いつでも抜き差し出来るとか、形状も四角でピンもないため、壊れにくく扱いやすいでしょう。コネクタの形状で購入するパソコンを決めるのはナンセンスですが、機種選定で迷ったらUSBキーボードのものを選択するのもいいかもしれません。

次はディスプレイケーブル

 ディスプレイケーブルは大きく分けてアナログのコネクタ(D-SUBとかVGAコネクタとも言います)とデジタルディスプレイ向けのDVIコネクタとがあります。前者は青いコネクタ、後者は白いコネクタとなっています。どちらも台形で白い方が若干大きくなっています。CRTモニタは青いコネクタしかありませんが、液晶モニタや液晶プロジェクタの一部で、白いDVIコネクタを装備したものがあります。パソコンにもディスプレイにも両方のコネクタが付いている場合、両方接続しても意味がありません。どちらか一方しか使用されません。

 両方が装備されている場合、基本的にはDVIケーブルで接続した方が画像が綺麗になります。一部を除きDVIコネクタにはアナログ信号も出力されているものがあります。このタイプのコネクタでは、DVI-D-SUB変換コネクタなどを使うことにより、アナログ出力することも出来ます。

 アナログケーブルには5BNCというものもたまに存在します。高級CRTディスプレイによく使われています。これは色の三原色であるR、G、B(レッド、グリーン、ブルー)と同期信号と呼ばれるHおよびV信号の5本の同軸ケーブルを使って接続するものです。以前、パソコンからCRTまでの全体を同軸ケーブルで接続する事が可能なディスプレイアダプタもありましたが、大概はパソコン側がD-SUBでケーブルの反対側に20センチ程度の5本の同軸ケーブルが接続されていて、先にBNCコネクタという金属製のコネクタが付けられています。実は筆者の常用するディスプレイも同軸入力があるため、このケーブルで接続しています。最近ではCRTより液晶ディスプレイが普及したため、あまり使用されることが無くなっています。
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