オーストラリアの世界遺産ガイド
オーストラリアには2009年現在、全部で17の世界遺産があります。その半分以上に当る11件が、地球が生み出した美しい景観や貴重な生態系であると認められた「自然遺産」。自然の中に文化的な要素を含んだ「複合遺産」を含めると全17件のうち、そのほとんどを占める15件が自然関連の遺産。こんなことからも、オーストラリアの雄大な自然が世界的に貴重である、ということがうかがえると思います。
そして、残る2件が近年登録された「文化遺産」。どちらも19~20世紀の建造物等、比較的新しい近代~現代の世界遺産登録物件として注目を集めました。
オーストラリアの世界遺産の特徴
1つの国が広大な1大陸と周辺の島々で成り立つオーストラリアならではと言えいる特徴として、世界遺産指定地域が州をまたいで広範囲に渡っていたり、離れた地域が同カテゴリーの希少価値を持つとして同時に登録されているケースがいくつかあります。
そのひとつが1986年に自然遺産に登録され、1994年にも登録エリアが拡大された「オーストラリアのゴンドワナ雨林地帯」。北はゴールドコースト内陸部辺りから南はシドニーの北200km辺りまで、2つの州をまたいで南北に約 800km、なんと約37万ヘクタール=37億平方メートルにも及ぶ、とてつもなく大きな世界遺産となっています。
これは亜熱帯性の雨林としては世界最大規模であり、世界遺産に属する国立公園や保護区は2009年現在、2州合わせて40ヶ所以上もあります。
そして、1994年に世界遺産となった「オーストラリアの哺乳類化石地域」は、クイーンズランド州内陸北部のリヴァーズレーと南オーストラリア州とビクトリア州の州境付近(南オーストラリア側)にあるナラコートが、直線距離にして約3,000kmも離れた場所でありながら、同時に登録されています。
この2ヶ所は、オーストラリア大陸固有の古代からの動物や生物の化石が数多く発掘され、哺乳類の進化を研究する上で重要な場所として保護の対象となりました。
しかしながら、この「オーストラリアの哺乳類化石地域」のリヴァーズレーは、南極にほど近い離島の「マッコーリー島」と「ハード島とマクドナルド諸島」同様 、一般公開されていないため観光することはできません。
また、世界遺産委員会による度重なる見直しの中で、登録エリア範囲が拡大されるところが多いのもひとつの特徴。17件中、5件が後年に拡大登録されており、これは他の国々と比べても格段に多くなっています。
そんな中、2000年に登録された「グレーターブルーマウンテンズ地域」は、エリア内に一括登録されているジュノランケーブズ(ジュノラン鍾乳洞群)が、世界最大かつ最古級の鍾乳洞であることが判明し、単独での登録も可能であったと言われています。
一生に一度は見たい!オーストラリアの世界遺産ベスト5
本当にどこも是非一度は行って見て欲しいところばかりで、5ヶ所に絞るのは非常に難しいのですが、あえて今回は比較的アクセスがよく、初めてのオーストラリアという人も行きやすい、おすすめ世界遺産を選んでみました!
セレクト基準は以下の通り。
- 日本から直行便がある、ツアーが組まれているなど比較的アクセスがよい
- 近隣、または世界遺産エリア内に快適に過ごせる宿泊施設がある
- お湯が出る、レストランがあるなど不便を感じずに滞在できる設備がある