タイ/タイの観光・アクティビティ

タイの世界遺産(3ページ目)

タイにはユネスコに登録されている世界遺産が5つあります。今回は、5つすべての世界遺産の概要、そしてアクセス方法や見所をご紹介します。

執筆者:清水 千佳

紀元前3000~2000年頃の土器が残る
バン・チアンの古代遺跡

バン・チアンはタイの東北部ウドンターニー県、ノーンハーン郡にある古代文明の遺跡。紀元前3000~2000年頃の土器を中心に動物の骨などが見つかっており、東南アジア独自の文明を知る手がかりとして考古学的に注目されています。遺跡跡の敷地内には国立博物館もあり、発掘された土器をはじめ首飾りや農耕器具が展示されています。

電車やバスなどのアクセス方法は無く、鉄道の駅があるウドンターニーまで電車で行き、そこからソンテウ(乗り合いバス)に乗り換える必要があります(所要時間15分)。ラオスとの国境の町ノーンカーイへ行く途中の街なので、陸路でラオスに行くという人はウドンターニーで下車して訪れてみてはいかがでしょうか? ちなみにウドンターニーからノーンカーイの所要時間はバス、電車共に約1時間です。【文化遺産・登録年:1992年】

野生虎最後の生息地
トゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区群

バンコクから西へ130km、ミャンマーとの国境地帯にあるトゥンヤイとファイ・カ・ケンの2つの野生生物保護区群です。東南アジア随一の自然保護区域のひとつで、多種多様な動物や植物が生息しています。また、タイの野生虎の生息地でもあるのですが、密猟の被害にもあい数が減少しているため、今ではタイ政府からも保護されてるようになりました。

観光施設や保護区内の設備は限られていますが、保護区の一部であるウムパーン自然保護区の原始林の中にはティロースー滝という巨大な滝があり、その美しさは一見の価値があると言われています。しかしバスや電車などの公共交通手段がないため、同じ県内の観光地カンチャナブリにある地元の旅行会社でツアーが開催されているか確認する必要があります。【登録年:1991年】

バン・チアンの古代遺跡とトゥンヤイ-ファイ・カ・ケン野生生物保護区群は、日本からのパックツアーも日系旅行会社による現地発着ツアーもまだ無い状況です。また、どこへ行ってもほとんどタイ語しか通じない上、個人で電車やバスなどを乗り継いで行くには道も悪く大変なため、観光として訪れるにはハードルが高いスポットかもしれません……。しかし、どうしても行ってみたい!というのであれば、地元の旅行会社で車と運転手とガイドを個人的に依頼することも可能です。
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