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ケーブルテスター試用記

ケーブルテスターをショップの店頭で見かけても、「あまり使わないし、ちょっと高い」ということで購入されない方も多いでしょう。今回は、手元のケーブルテスターをレポートしてみることにしました。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

ケーブルテスター試用記

ケーブルテスターとは読んで字のごとくケーブルの断線の有無を調べる機器です。普段ショップの店頭で見かけても、「あまり使わないし、ちょっと高い」ということで購入されない方も多いのではないでしょうか。そこで、筆者の手元にあるケーブルテスターを詳しくレポートしてみることにしました。

●ケーブルテスタはスプリットペアを見抜けない

はじめから使用上の注意を挙げるのも気が引けますが、よくある間違いをまず紹介します。ケーブルテスタで断線していないと判断されても、LANで正常に利用できるとは限らないということです。信頼できるメーカの市販品であれば、まず大丈夫かと思いますが、LANのことをあまりよく知らない業者さんに施工してもらったケーブルでは、スプリットペアになっている可能性があります。

スプリットペアとは、以下のようによってある線を3-4ピンに結線してある誤配線のことです。

ご存じのようにLANでは、1-2ピンと3-6ピンの4芯を使って 通信を行います。このとき、ノイズ干渉(クロストーク)を防ぐために1と2、そして3と6線をよりあわせてあります。しかし、上記のスプリットペアでは、3-6の線がより合わさっていないので、ノイズの影響を受け、正常に通信を行うことができません。とはいっても、短い配線や相性のよい?機器であれば、通信ができることもあるので、始末が悪いと言えば悪い誤配線です。症状としては、「100BASEで通信を行いたいのに、どうしても10BASEでしかコネクトしない」とか「通信が不安定」という事例が挙げられます。簡易なケーブルテスターの場合、上記のような結線でもOKが出てしまうので、注意したいものです。

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