名所・旧跡

長野・地獄谷野猿公苑 温泉につかるお猿さんを見に!

自然あふれる信州の一角にある地獄谷野猿公苑は、野生の猿がのんびり暮らす場所。一歩足を踏み入れると、お猿さんが自由気ままに動き回る様子を間近で見たり、時には温泉に浸かっているシーンまで見ることもできます。外国の方にも大人気の地獄谷野猿公苑の見どころとアクセス、駐車場情報などをご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

「温泉にお猿さんが浸かる」風景でおなじみ、地獄谷野猿公苑


山間を旅していると時々見かけることがある野生のお猿さん。間近で見ようと人間が近づいていくと警戒して見えない所へ隠れてしまうことが多いですね。でも日本国内の中には、動物園以外の場所で野生のお猿さんが自然の中でのびのびと暮らしている様子を見られる所があるのをご存知でしょうか。

長野県にある地獄谷野猿公苑では、野生のお猿さんを間近で見ることができます。天然の温泉の中でお猿さんがのんびり浸かっているシーンも、ここ地獄谷野猿公苑で見ることができるのです。今回はお猿さんの楽園、地獄谷野猿公苑の見どころとアクセス方法などをご紹介します。

 

ニホンザルが野生のまま暮らす地獄谷野猿公苑

地獄谷野猿公苑(1)

野生のニホンザルがのんびり暮らしている地獄谷野猿公苑。
ニホンザルの自然な暮らしを間近で見ることができる稀有な場所です(2017年5月撮影)


地獄谷野猿公苑
Yahoo! 地図情報)は、長野県の北側、ウインタースポーツが楽しめて良質な温泉が多数湧き出る志賀高原の中に位置しています。湯田中温泉や外湯めぐりで知られる渋温泉から少し離れた山奥で、野生のお猿さんが自由気ままに暮らしています。

地獄谷野猿公苑(2)

地獄谷野猿公苑の受付。ここも含めての周囲の山々全体が野生のニホンザルが暮らすフィールドです(2017年5月撮影)


地獄谷野猿公苑は、野生のニホンザルを気軽に観察できるようにしたいとの思いから、野生のニホンザルが暮らしているエリアの一角に人間がお邪魔して様子を見に行けるような施設として1964年(昭和39年)に開園しました。

地獄谷野猿公苑(3)

野生のニホンザルが暮らすフィールドに人間がお邪魔している格好なので、人間がそばにいてもまったく臆することなく動き回っています(2017年5月撮影)


ここで暮らすお猿さんは日本国内では東北から九州までの広い範囲で見ることができるニホンザル。他の地域では人間の姿を見つけると警戒されてしまうのですが、地獄谷野猿公苑のニホンザルはまったくそんなことがありません。

人間がそばにいたとしてもまったく臆する事なく自分のペースで動き回ったり、たたずんだり、と自然な表情を見せてくれます。そんな雰囲気の良さが伝わり、ここ最近では外国からの観光客も多数訪れるようになりました。

ニホンザルの自然な動きやしぐさをゆっくり見てみましょう

地獄谷野猿公苑(4)

公苑内の崖を集団で登っていくニホンザル。
基本的に群れで行動しているとのこと(2017年5月撮影)


地獄谷野猿公苑は、ニホンザルが暮らしているエリアの一角に人間がお邪魔している形なので、施設を管理する建物や川に架けられた橋以外は元からある自然の地形をそのまま生かしています。散策する際は歩きやすい靴が良いですね。

地獄谷野猿公苑(5)

地獄谷野猿公苑の周辺もニホンザルの行動範囲に含まれます。
公苑の外にある地獄谷温泉 後楽館の屋根をニホンザルが移動していたりすることも。(2017年5月撮影)


ニホンザルの行動範囲は広いので、地獄谷野猿公苑の外でも群れで動いている姿を見られることがありますし、逆に森の中に出かけていて公苑内から一時的にいなくなることもあるとのこと。

崖を器用に動き回ったり、人間が歩いているすぐ横で毛づくろいをしているなど、いろんなニホンザルの姿を楽しみましょう。

もちろん野生の生き物ですから、触ったり、フラッシュを焚くなどストレスを与える行為は厳禁。至近距離に来た時でも優しく見守りましょう。

ちなみに地獄谷野猿公苑のWebサイトでは、ライブカメラを公開していますので、どんな雰囲気なのかを事前に確認することができます。お出かけの予習として見ておくと良いでしょう。

温泉に浸かるシーンは見られたらラッキー!

地獄谷野猿公苑(6)

地獄谷野猿公苑の温泉の横でたたずむニホンザル。
左奥では一匹入浴中です(2017年5月撮影)


地獄谷野猿公苑の知名度を一気に引き上げたのが、ニホンザルが温泉に浸かるシーン。公苑の一番奥の河原まで行くと温泉が溜まる場所があり、ここでニホンザルが温泉に浸かります。このシーンを実際に見てみたいと思って、地獄谷野猿公苑を訪れる方も多いようです。

地獄谷野猿公苑(7)

ニホンザルの温泉入浴シーンを一目見ようと待っている人間の皆さん(2017年5月撮影)


ただしこのシーン、実はいつでも見られる訳ではありません。野生のニホンザルが厳しい信州の冬を乗り切るための知恵として、温泉に入って体を温めたのがきっかけです。

したがって外気温が上がる春から秋は温泉に入る必要がなくなるため、温泉に浸かるニホンザルを見る機会も少なくなってしまいます。

地獄谷野猿公苑(8)

貴重なニホンザルの温泉入浴シーン。
人間と一緒できっと気持ちいいのでしょうね(2017年5月撮影)


ですので、温泉に浸かるシーンを見ることができたらラッキー!と思って良いでしょう。

地獄谷野猿公苑(9)

地獄谷駐車場からの遊歩道にある後楽館と地獄谷野猿公苑への分岐点。
看板には左の後楽館に「人間の温泉」、右の地獄谷野猿公苑に「猿の温泉」と書かれています(2017年5月撮影)


ちなみに地獄谷野猿公苑の中にある温泉はニホンザル専用で人間は浸かることができません。温泉に入りたいなぁ……と思った時は、地獄谷野猿公苑の入口にある旅館「後楽館」に立ち寄れば、すぐに日帰り入浴することが可能です。

また近くにはバラエティあふれる外湯めぐりを楽しめる渋温泉や湯田中温泉、上林温泉など名湯が揃っていますので、そちらでのんびり温泉に浸かるのも良いでしょう。

地獄谷野猿公苑(10)/渋の地獄谷噴泉

地獄谷野猿公苑の入口近くで、温泉を噴き上げる「渋の地獄谷噴泉」。天然記念物に指定されています(2017年5月撮影)


それから地獄谷野猿公苑の入口には、時々温泉を噴き上げる間欠泉「渋の地獄谷噴泉」も見られますので、帰りに立ち寄って見るのも良いですね。

野生のニホンザルがのびのびと暮らす姿を見ることができる地獄谷野猿公苑をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。日本国内はもとより世界中でも珍しい観光スポットを体験しに、地獄谷野猿公苑まで足を運んでみて下さい。

地獄谷野猿公苑へのアクセス

長野と湯田中を結ぶ長野電鉄の特急車両「SNOW MONKEY」

長野と湯田中を結ぶ長野電鉄の特急。愛称は「SNOW MONKEY」


地図:Yahoo! 地図情報

<鉄道>
北陸新幹線 長野駅下車。長野電鉄に乗り換えて湯田中駅下車。長電バス 上林(かんばやし)温泉行きに乗車し、終点下車。上林温泉からゆみち遊歩道を35分ほど歩きます。
湯田中駅からは長電バス 奥志賀高原行き、白根火山行きも利用可能。スノーモンキーパークバス停で下車後、ゆみち遊歩道を35分ほど歩きます。
長野駅、北陸新幹線 飯山駅から志賀高原方面へ向かう長電急行バスも利用可能です。

《お得なきっぷ》
長野駅から湯田中駅までの長野電鉄の乗車券・特急券、上林温泉までのバス、地獄谷野猿公苑の入苑券をセットにした「SNOW MONKEY PASS」(当日限り有効・期間限定)を長野電鉄で発売しています。

<車>
上信越自動車道 信州中野インターチェンジから志賀中野有料道路経由で国道292号線に進み、上林温泉へ。野猿公苑専用の駐車場(無料)に車を止めてゆみち遊歩道を35分ほど歩きます。
春から秋の間は、渋温泉から細い道(大型車通行不可)を走り抜けた先にある地獄谷駐車場(有料)も利用可能。ここからは川沿いのハイキングコースを15分ほど歩きます。

地獄谷駐車場から地獄谷野猿公苑へ向かう道

地獄谷駐車場から地獄谷野猿公苑へ向かう道。
歩く距離は短いのですが、この先で左側の急な階段を上がる必要があるので、足の弱い方にはお勧めできません…… (2017年5月撮影)


地獄谷駐車場の方が距離的には近いのですが、川沿いのハイキングコースは急な階段や手すりのない山道を歩く必要があり、体力に自信のない方にはお勧めできません。


【関連サイト】 「甲信越の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで甲信越地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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