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ズバリ無線LANはどこまで届く

無線LANは便利な機器で、最近急速に普及しています。しかし、電波でデータをやり取りするのですから、当然そこには制限が発生します。本CloseUpでは、その実証結果を報告します。

岡田 庄司

執筆者:岡田 庄司

LAN・無線LANガイド

隣り合ったコンピュータをLANで結ぶのであれば、特に問題ありませんが、離れたコンピュータをLANで結ぶにはケーブルの引き回しがどうしても問題となってきます。たとえば、同じ部屋の中であってもコンピュータが置いてある机が離れていればケーブルは床を引き回すことになるでしょう。そんなとき、無線LANがあれば部屋の中をすっきりとまとめることができます。
ただ、コンピュータとコンピュータの間があまり離れていると当然電波の状態が悪くなりエラーが出やすくなります。また、部屋を隔てたような場合は最悪通信ができないことにもなりかねません。
では、どの程度で通信に支障がでるのでしょうか。各メーカーのカタログには一応の目安は載っていますが、実際のイメージがつかめない場合もあるでしょう。そこで、筆者が実際に調べてみました。利用したのは、メルコの11Mbps無線LAN AIRCONNECTシリーズから「AirStation CATV対応モデル WLAR-L11」です。

・オフィスで見通しの効くところなら100%大丈夫
もちろん、限界はありますが、無線LANが届かないうような広さを持つオフィスはそうざらにはないでしょう。こちらの机からあちらの机が見えればまずokです。

・同じフロアであれば、多少の障害物があっても大丈夫
本棚などの障害物があっても部屋を隔ててしまうような大きなものでなければまず大丈夫です。

・通常の木造住宅なら1階と2階間の通信に問題はない
2階に子供部屋が2部屋ある程度の住宅規模であれば、1階の居間と2階の子供部屋で十分通信が可能です。ただし、極端に広い住宅や鉄筋の場合はこの限りではありません。たとえば、マンションの1階と2階では、まず通信は無理でしょう。

・別棟との通信には問題が出ることがある
筆者の仕事部屋は母屋と数mしか離れていませんが、母屋との通信は電波が弱くたいへん不安定です。どちらも木造ですが、外壁はモルタル塗りとなっています。やはりコンクリートの壁を隔てると相当電波が弱くなるようです。試しにアンテナを窓のそばにもってきたところ正常に通信ができました。しかし、我が家の場合、レイアウト上このような配置はできないので、結局無線LANは使えませんでした。

単純に距離が離れているだけであれば、電波に指向性を持たせることで通信距離を伸ばすオプションが販売されています。しかし、障害物がある場合はこの限りではありません。無線LANは、ケーブルでの接続と比べると初期コストがなかりかかります。
どなたでも、筆者のように試験的に使うことができればよいのですが、そういう訳にもいかない場合が多いでしょう。したがって、ここで上げた事例を参考にされるか、詳しい販売店やメーカーとよく相談して導入を決めるとよいでしょう。買ってはみたものの、設置場所の関係で使えなければ元も子もありません。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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