定年・退職のお金/定年後の仕事と働き方

5人に1人は60歳代?『起業』で生涯現役を目指そう!

長くなる老後に、公的年金以外の収入源を持つことは心強いと言えます。その1つの方法が『起業』です。定年退職後のシニア起業で生涯現役を目指してはいかがでしょう。

執筆者:小川 千尋

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起業家の5人に1人は60歳代のシニア!

一生働ける仕事を持ってイキイキ老後を送ろう。

一生働ける仕事を持ってイキイキ老後を送ろう。

日本政策金融公庫の「2015年度 起業と起業意識に関する調査(全国の18歳~69歳の男女を対象に調査)」によると、起業家を年齢別にみると、40歳代が最も多く25.6%、次いで30歳代の24.6%と、30歳代と40歳代が半数を占めています。そんな中、60歳代の起業家は19.9%で、起業家の5人に1人は60歳代のシニアであることがわかります。

シニア起業のメリットは、退職金があり、公的年金を受け取れ、とりあえず食べるに困らない経済的バックグラウンドがあることでしょう。それに、これまでの仕事で培ってきたキャリアと人脈をフル活用できることもメリットと言えます。

筆者は、定年でピタッと仕事をやめず、会社が雇用してくれる間は働き続けましょうと提案しています。60歳や65歳で定年した後、20年から30年の長きにわたって何もしないで暮らせるほど経済的に余裕のある人は多いとは思えないですし、元気なのに仕事をしないのはもったいないと考えるからです。

しかし、仕事がハードすぎる、職場の人間関係が煩わしいなどで働き続けたくない人もいます。そんな人や、継続雇用が終わってしまった人は、起業して生涯現役を目指してはいかがでしょう。

シニア起業で「成幸」するキーワードは「やりがい」!

起業といっても、大金を借りて会社を作り、事務所を借り、従業員を雇い…といった大げさなことを考えなくてもかまいません。身の丈に合った起業でいいのです。

前出の調査によると、50歳~69歳の起業家が開業にかかった費用・開業費用の見込み額は51.5%が100万円未満で、自己資金だけで開業した割合は80.3%でした。多くのシニア起業家は、あまりお金をかけずに自己資金で開業しています。

まずは、自宅を事務所(仕事場)にし、1人で仕事を始めるといいでしょう。そして、収入(売上)が伸びてきたら、事務所を借りる、従業員を雇うなどして拡大していけばいいのです。そうして、事業を拡大しても、業績が悪くなったなどで生活に支障が出そうだったら潔く撤退を。老後の生活を犠牲にしてまで事業を続けることはありませんから。

最後に、シニア起業で「成幸」するポイントを紹介しましょう。50歳~69歳の起業家が仕事で重視することで最も多いのは、「やりがい(47.0%)」なので、やりがいのある職種を選ぶことです。今まで長年にわたって携わっていた職種でもいいですし、ずっとやりたいと思っていた職種でもいいと思います。趣味を仕事にするのもアリです。とにかく、「やりがい」がキーワードですよ。

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