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眺望だけじゃない!新築タワーマンションの魅力

建築技術の進化と都市再生の動きによって供給が活発化したタワーマンション。魅力の一つである眺望だけでなく、立地面やランドスケープ、専有部のつくりなどタワーマンションならではの特徴があります。タワーマンションが進化を続ける中、その魅力を紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

タワーマンションの人気が衰えません。昨年は、「パークコート赤坂檜町ザ タワー」 、 「Brillia Towers 目黒」が都心エリアのマンションの品薄感から好調な売れ行きを示し、今年に入っても「Brillia Tower 上野池之端」が人気を集め、「パークコート青山 ザ タワー」は、東京メトロ銀座線「青山一丁目」徒歩3分の希少な立地と特徴的な外観デザインで多くの注目を集めています。

国宝「姫路城」の天守閣

国宝「姫路城」の天守閣 今の時代なら天守閣以上の景色を多くの人が楽しめる


一言でタワーマンションと言っても、階数や方位などの住戸条件によって眺望は異なりすべての住戸が景色に恵まれているわけではありません。過去のタワーマンションを見ながら、そのメリットを考えてみたいと思います。

再開発をともなうタワーマンションの供給が近年活発化。駅直結など好アクセスのタワーマンションが人気に

タワーマンションの魅力としてまず挙げたいのが「立地の良さ」です。タワーマンションの人気の要因の一つとして、都心近接や駅アクセスの良好なマンションが多いという点が挙げられます。都市再生の動きが広がった2000年代前半から市街地再開発事業が活発化し、好立地のタワーマンションが数多く供給されました。

「キャピタルゲートプレイス」

「月島」駅直結の再開発タワー「キャピタルゲートプレイス」(奥)


市街地再開発事業の魅力は、利便性の優れた立地でありながら木造住宅の密集や狭い道路、老朽化した建物など都市の課題をゾーン一体で整備することで暮らしやすい街づくりへとつなげること。建物を高層化するタワーマンションは、駅前の広場の整備などオープンスペースを提供することにもつながり、完成後は街のイメージも一新しました。安心して暮らせる環境が整うといった 防災面もタワーマンションに住むメリットと言えるでしょう。

「パークシティ武蔵小杉undefinedザundefinedグランドウイングタワー」

「武蔵小杉」駅へ「ららテラス武蔵小杉」経由でアクセスできる「パークシティ武蔵小杉 ザ グランドウイングタワー」


また、立地面での商業利便性の高さも魅力です。「立川」駅の最開発タワー「プラウドタワー立川」や「横浜」駅の「ナビューレ横浜タワーレジデンス」、「武蔵小杉」駅の「パークシティ武蔵小杉 ザ グランドウイングタワー」「エクラスタワー武蔵小杉」などは駅とペディストリアンデッキで結ばれ駅直結。駅前の商業施設を日常的に利用できます。「パークシティ豊洲」のように隣接する大規模複合商業施設「アーバンドック ららぽーと豊洲」とつながっている複合再開発のタワーならいつでも気軽に買い物に出かけられるでしょう。

◆参考記事 ≪プラウドタワー大泉学園にみる駅前再開発のメリット≫
◆参考記事 ≪国内最高59階建てタワーが武蔵小杉に完成!≫


スカイラウンジやビューラウンジ、ゲストスイート。多彩な共用施設が非日常的な暮らしを演出する

「トミヒサクロス」の共用施設

「トミヒサクロス」の共用施設


2つ目は、タワーマンションならではの多彩な共用施設です。特にビューラウンジやスカイラウンジなどの眺望を活かした非日常的な空間は、タワーならではの施設。高層階に住んでいなくても、こうした施設を利用できればタワーならではの住み心地を実感することができるでしょう。

◆参考記事≪これはGood!豊洲のスカイズ タワー&ガーデンを見学≫
◆参考記事≪住民参加の街再生 「富久クロス」を見学!≫

中でも、昨年紹介した「スカイズ タワー&ガーデン」「富久クロス」のようなプロジェクト全体が1,000戸を超えるようなビッグスケールのマンションは、共用施設も多彩。現在、「武蔵小杉」では計画総戸数1205邸と大規模な「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」が販売中。ビューラウンジ、ビューバス、スカイビューガーデン、茶室、シアターラウンジなど28もの共用施設があり多彩なライフスタイルに応える提案がなされています。広い敷地を活かした、サクラなどの植栽を豊富に配したランドスケープも見どころで、大規模タワーマンションならではの魅力だと思います。

梁の無いスッキリした開放的な専有部で、機能的なつくりに。面積&価格のバリエーションが豊富、予算に合わせて間取りを選べる

3つ目は、スッキリとした使いやすい専有部です。階高の確保や揺れに強い構造にすることで梁の無い空間を提供しているマンションが多い。

例えば「パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン」では、直接基礎+免震構造で竹中工務店独自のスーパーフレックスチューブによって梁の無い空間を演出しています。タワーマンションの中でも、開口部が限られる板状型のタワーよりも東西南北に住戸を配置できる塔状のタワーマンションは、間口の確保がしやすく専有面積がコンパクトでもワイドスパンの機能的な間取りがつくりやすい。ビューを重視するなら方位を気にせずにプランニングできるのもタワーマンションのメリットです。

「パークコート赤坂檜町ザ タワー」のモデルルーム

「パークコート赤坂檜町ザ タワー」のモデルルーム


プランバリエーションが豊富で、住戸の階数や向きによって価格の幅が大きいのもタワーマンションの特徴です(面積バリエーションの少ないものも中にはあります)。

例えば、東方面に上野恩賜公園の景色が広がる「Brillia Tower 上野池之端」は、西向き住戸に比べて東向き住戸の専有面積当たりの価格が高くなっています。どの向きが高くなるかは、タワーマンションの立地によっても異なりますが、上階に行くほど価格が上昇するなら例えば同じタイプの間取りで、1階で20万円の価格差としても階数が30階上になれば600万円の差が出ます。ということは、低層階がその分価格設定が安くなるので、立地を重視し眺望にこだわらないなら低層階を狙う人も出てくるというわけです。さらに、公園隣接といった見晴らしの良い場所のタワーなら下層階でも十分眺望が期待できるので、お買い得感のあるマンション購入ができるかも知れません。

某タワーマンションの共用部からの眺望

某タワーマンションの共用施設からの眺望


大規模なタワーマンションを新築で買うメリットとして、予算や希望の広さに応じた納得感のある選択がしやすい点が挙げられます。眺望や向きにこだわらない人なら、そこに住まう価値を前提に住戸選びをするのも良いかも知れません。タワーマンションを新築で検討する際に留意したいのは、引き渡し期間が長期に渡るため融資実行金利がなかなか決まらない点ですが、金融緩和が続いている今ならある程度の見通しは可能でしょう。

工事費の高騰もあり一時期に比べタワーマンションの供給も落ち着いている昨今ですが竣工を待つ期間が長い分、楽しみがあるのも事実。ぜひ一度、タワーマンションのモデルルームに足を運んではいかがでしょうか。



※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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