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不倫のきっかけとは?既婚女性の3割弱が不倫経験者

既婚女性の3割弱が不倫経験者であるというアンケート結果が出た。不倫のきっかけは、「パートナーとうまくいっていないから」がトップ。家庭は維持したいが、きっかけさえあれば恋をしてしまう今の時代の女性たちの姿が浮き彫りとなった。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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既婚女性の26%が不倫経験あり。その背景は?

事前のスクリーニング調査において既婚女性2,162 人の方から回答をもらい、現代の浮気・不倫の実態を探った調査が出た。

株式会社MRによると、事前のスクリーニング調査において既婚女性2,162 人の方から回答を集めたとのこと。結果、現代の浮気・不倫の実態を探った調査が出た。


総合探偵社である株式会社MRがおこなった、不倫についての調査が非常に興味深い。調査結果によると、既婚女性のうち26%が浮気・不倫の経験があると回答し、不倫に反対する方は控えめの36%となり、肯定的な意見の方が多い結果になった。

個人的な実感でいうと、不倫経験者の割合はもう少し高そうな気はするところだが、それでもこういった調査で、「3割弱が経験者」とはっきり結果が出ているとは……。

 

不倫の理由は「パートナーとうまくいっていない」が1位

Q1.浮気や不倫のきっかけを教えて下さい。(回答:女性300)

Q1.浮気や不倫のきっかけを教えて下さい/株式会社MR調べ


浮気や不倫の経験者にさらに尋ねると、そのきっかけの1位は「パートナーとうまくいっていない」が19%。次いで「好きになってしまった」が17.3%、3位が「なんとなく」で16.9%。4位は「誘われたから」で12.6%――この4つがきっかけの大きな理由となっている。

1位の「パートナーとうまくいっていない」は、一見当然だと思われるかもしれないが、おそらく、ひと昔前だとこういう回答にはならなかったと思う。
なぜなら「自分が我慢さえすればうまくいく」と考えて、何も行動を起こさない女性が多かったからだ。かつては「妻が我慢していれば、いつかは夫も改心してくれる」と思う女性がほとんどだったのだ。社会的生育的にそう思わされてきたのかもしれない。

現代女性は、昔と比べて我慢をしなくなったのだと思う。だから、こういう結果が出たのだろう。2位の「好きになったから」も同じ理由ではないだろうか。

また、「セックスレスだから」という理由は1.3%にすぎないので、1位の「パートナーとうまくいってない」ということが、セックスレスというより、相手との性格的な相性に起因するものなのかもしれないと推測できる。

2位と僅差で3位になった「なんとなく」は、おそらく退屈な日常において、ふとした刺激を求めたということではないだろうか。さらに、興味深いのは4位の「誘われたから」である。既婚女性が「誘われた」という理由で浮気や不倫をしてしまうのが今の時代なのだ。

結婚したら、「妻や母」という役割で手一杯になる。仕事をしていれば「職業人」でもあるし、ひょっとしたら義父母と同居する「嫁」という役割もあるかもしれない。既婚女性はたくさんの役割をこなさなければならない。

そんなとき、「ひとりの女」として誘われたら、ぐらっときても不思議ではない。男もそういう気持ちは理解できるのではないだろうか。

 

浮気や不倫に反対する既婚女性は36%

Q2.浮気や不倫をしている人をみて、どのように感じますか?

Q2.浮気や不倫をしている人をみて、どのように感じますか?/株式会社MR調べ


このアンケートではもうひとつ、浮気や不倫をしている人をみてどう感じるかという質問を投げかけている。

回答として、反対は36%、理解はするというのが27%、特にないが25%、賛成が12%という結果が出た。回答別に、コメントも掲載されている。

反対する人の理由として興味深いのは、「自分のことは棚に上げてイライラします」という回答。つまり、自分はいいが、他人はするべきではないと思っているところが、なんとも複雑な女心を表しているような気がする。

理解はするとコメントした人の心理は、「本人が責任と覚悟をもってしているならいいのではないか」に集約されているだろう。特にないとした人は「人のことは言えないのでなんとも……」。確かに、いいとか悪いとか他人がどうこう言える類いの話ではない。

賛成の人たちは、「好きになったらしょうがない」とは言うものの、多くの人が「とにかくバレないように」とひと言つけ加えている。中には、「浮気しているほうが自分の家庭がうまく回っているのなら、それもありだと思う」とコメントしている人もいる。

実際、不倫をするようになってから、結果として家庭がうまくいくようになったという女性は少なくない。

 

肯定する人が多く、不倫のメリットを語る経験者もいる

私が取材してきた中にも、
「恋をしているから気持ちに張りが出て、家事や育児にも積極的になり、結果、かって時間に余裕ができて心にもゆとりがある」
「自分を女として愛してくれる人がいるから、夫の言動があまり気にならなくなった」
「子どもに過干渉でいつも夫に叱られていたが、恋をしてから過干渉が減って子どもにも夫にも変わったといわれ、家庭がうまくいくようになった」


……などなど、不倫がもたらしたメリットを語る人はいるのだ。
だからといって、不倫をしてもいい、というつもりは毛頭ない。

「今、自分が優先させるべきことは何か。それさえしっかり頭に叩き込んでおけばいいんじゃないでしょうか。私も不倫をしていて彼にかなりのめり込んでいますが、それでも最優先は子どものこと。それだけは忘れていません」

10代の子をふたりもつ女性(42歳)はそう話してくれた。

妻であり、母であることは重々承知。
それでもふと恋に落ちてしまう。女性たちはそれを拒絶しながらも、役割だけに甘んじることも拒否しているように見える。

夫に恋をするのはむずかしい。だが、女である以上、恋を拒絶して生きていくのもむずかしい。

――そんな女性たちの心の内が聞こえてくるようなアンケートである。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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