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家電の買換え費用、どう備える?

毎日当たり前のように使っている家電製品。皆さんは、どのようなタイミングで買い換えていますか? 今回は、家電の買換え計画と費用の備え方について解説します。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家電の寿命は、どれくらい?

壊れる時は、なぜか次々に壊れる?

壊れる時は、なぜか次々に壊れる?

毎日当たり前のように使っている家電製品……壊れたら生活が成り立たなくなるくらい頼りになります。家電を新規で買う時は、結婚する時やマイホーム購入など、新生活をスタートさせる時が多いと思いますが、皆さんは、どのようなタイミングで買い換えていますか?
パソコンやビデオカメラなど、趣味や新しい性能を求めて買い換えるのとは異なり、エアコンや冷蔵庫といったいわゆる白物家電は、「家族が増えた」という方の他、「壊れたら買い換える」という方が多いのではないでしょうか? 一般的に、白物家電の耐用年数は、7~8年くらいと言われていますが、10年くらい使える家電もありますよね。壊れる時期が、賞味期限のように初めから分かっていれば助かるのですが、いつ壊れるか分からないから、ちょっとやっかいです。

違う種類の家電でも、ほぼ同時期に壊れるような気がするのは、結婚等で同時に購入しているからでしょうか? 実は、ガイド平野の家でも、2年ほど前からいろいろな家電の買換えが続いています。私たちは、お互いが一人暮らしをしていた時に使っていた家電も継続して使っていたので、全ての家電を一度に買い揃えたわけではないのですが、怪しい動きをし始めた家電の購入時期を振り返ると、なるほど、と思える年数が経過していました。

家のメンテナンスや車の買換えと同様、家電の買換え費用も予算に入れよう

ライフプランの相談では、住宅のメンテナンス費用や車の買換え費用を将来の支出予定に入れることが多いですが、家電の買換えについては「予備費」として、あまり細かい内容には触れていないような気がします。車ほどではありませんが、家電も、単価が大きい物が多く、設置工事代やリサイクル費用等も含めると、意外と出費がかさみます。家電は、賃貸住宅にお住まいの方でも買換えが必要な物が多いと思います。いざ! という時に慌てないよう、家電の買換え費用もライフプランに盛り込んでみましょう。

次の表は、亜棒戸(アバウト)さんの家電買換えプランです。
ガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)

ガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます)


亜棒戸さんは、昨年(2015年)、リビングのエアコンと全自動洗濯乾燥機が壊れたので、買換えを余儀なくされました。「40万円近い出費は、痛いな……」と思っていた矢先、今年(2016年)は、寝室と洋室のエアコンも不調になったため買い換えることに。2年連続で家電費用の支出が大きかったので、これを機に単価の大きい家電について、今後の買換え予測を立てることにしました。
●エアコンは、10年使いたいけれども、予算を用意するのは9年先に。
●テレビは、これまで10年以上使ってきたので、買い換えるとしても2021年頃。
●冷蔵庫も、これまで10年以上使ってきたけれど、来年は9年経過するので、念のため2017年に予算計上。
●全自動洗濯乾燥機は、前回も8年で壊れてしまったので、次回も8年後で予算計上。
●電子レンジは、前回10年以上使ったので、次回も10年後で予算計上。
●温水洗浄便座は、10年以上経過し、そろそろ省エネタイプにしたいので、来年2017年に買換え予定とする。
●LED電球・蛍光灯も、大分価格が安く、様々なタイプの物が出てきたので、少しずつ切り替える。
●ノートパソコンは、5年をめどに買い換えてきたので、次回も5年後で予算計上。
といった具合です。
年は、あくまでも目安であって、必ずその年に買い換える、というわけではありませんが、この先15年分を累計したところ、なんと268万円にもなりました。30年分なら536万円、一生分だとさらにかかる可能性があることになります。予定を組んで予算を積み立てておかないと、大変なことになりますね。

買い換えると電気代が安くなる!?

クリーニングしたけど、あまり冷えないのは、買換え時かな?

クリーニングしたけど、あまり冷えないのは、買換え時かな?

家電は、年々進化を続け、5年以上前の物と比べると、省エネ性能がだいぶ向上しているのだそうです。家庭の中で、消費電力が高い家電は、エアコン、冷蔵庫、テレビ、照明です。「省エネ性能カタログ2016年度版」によると、最新の機種に買い換えた場合、節約できる年間電気料金は、エアコン(8~12畳):約4,800円、液晶テレビ(40V型):約3,510円、冷蔵庫(401~450L):約8,530円、照明器具(白熱電球60W相当品):約2,410円とのことです。

ガイド平野の家でも、エアコンや全自動洗濯乾燥機を買換えたことがありましたが、その後、電気代がずいぶん安くなったことを実感しています。「壊れて全く動かないほどではないけれども、冷え方が悪くなってきた」など、買い換えるかどうか迷う時は、節電という視点も取り入れてみてはいかがでしょうか。

●資源エネルギー庁「省エネを実践したい方へ」
「省エネ性能カタログ2016年度版」などを見ることができます。
●省エネ製品買換えナビゲーション しんきゅうさん
省エネ計算プログラム(東芝ライテック)
省エネ型の機器を選ぶ(省エネルギー庁)


買換え予算、どう貯める?

家電買換え用の貯金もしないとだね。

家電買換え用の貯金もしないとだね。

買い換えるメリットがたくさんあることは分かっていても、その予算を定期的に貯めるためには、夫婦で仕組みやルールを作っておくことが大切です。ガイド平野家では、こんな感じです。
(1)自動積立:生活費口座から自動引き落としで定期預金の積立をしています。定期預金の金利はほとんどゼロですが、家電等大きな出費用に分けて置くことができるので、管理がしやすいです。
(2)クレジットカードのポイントを貯めて商品券に交換:ふたりで貯めた商品券は、家電など、大きな買い物をする時に使うことにしています。
(3)家電量販店のポイント:利用する家電量販店をある程度絞り、ポイントを効率的に貯めて、活用しています。
予算取りの1つの例として、参考にしていただけたら幸いです。

【関連リンク】
●共働きの便利家電は、長期保証が必須!?
●共働き夫婦に便利な省エネ家電の賢い選び方
●環境にも家計にも優しい!? LED電球の実力は?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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