奈良の観光・旅行/奈良の季節のおすすめ情報

奈良、夏のおすすめイベント(2ページ目)

奈良は盆地なので夏がとても暑いという特徴があります。それもあってか、夏の大きなイベントの多くは夜に開催。ライトアップやイルミネーションといった様々な夏の夜のイベントをご紹介いたします。

執筆者:山葉 のぶゆき

3000基の灯籠が灯る「中元万燈籠」

回廊の朱色がロウソクの炎で揺れるundefined

回廊の朱色がロウソクの炎で揺れる

約800年も前から行われてきたと伝えられる、春日大社の伝統行事「万燈籠」。3000基に及ぶ灯籠が、世界遺産としても知られる春日大社の境内を美しく灯します。二の鳥居から神苑、朱塗の回廊などにずらりと並ぶ姿は圧巻の一言。古くからイルミネーションを楽しんできた大和の粋な心も伝わります。

 

夜の春日大社がより幻想的に

夜の春日大社がより幻想的に

またこの燈籠は、藤原氏から一般の庶民まで、幅広い人が奉納したもの。模様や細工も微妙に異なっており、多くの人々の想いが感じられます。

そんな「万燈籠」でおすすめなのが、辺りが薄暗くなる前の時間。本殿前で雅楽の奉納が行われるので、伝統的な舞いや音色を楽しむことができます。やがて奉納が終わり、境内が暗くなってくると灯籠の火がぼんやりと浮かび上がってきます。

「万燈籠」は2月の節分と8月の14日・15日の、年に3日しか開催されない行事です。もし偶然、この時期に奈良に訪れる予定のある方は、他の予定をずらしてでも春日大社に訪問されることをおすすめします。

写真:矢野建彦

■中元万燈籠
開催日:8月14日、8月15日
開催地:春日大社
問い合せ:0742-22-7788
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩約20分(一の鳥居まで)


夜空を幻想的に彩る「ライトアッププロムナード・なら」

夜空に浮かび上がる薬師寺

夜空に浮かび上がる薬師寺

奈良シルクロード博が行われた1988年から始まった「ライトアッププロムナード・なら」。東大寺や興福寺をはじめとする歴史的建築物や様々な名所がライトアップされ、奈良の夏の夜を幻想的に彩ります。昼間に見ても美しく壮大な奈良のお寺や自然。それが夕暮れとともに、濃紺の空に浮かび上がってくる姿を想像してみてください。一目見たくなりませんか?

奈良では珍しい西洋的な国立博物館

奈良では珍しく西洋的な国立博物館

このライトアップは春日大社の一の鳥居、奈良国立博物館、浮見堂、東大寺といった市街地付近から、遷都1300年祭の中心地である平城朱雀門、奈良の人々の生活が息づく薬師寺など、多くの場所で開催されます。

中でも特におすすめなのは、奈良公園の南の端にある「猿沢池」のライトアップ。池のほとりに植えられた柳とともに、目の前にある興福五重塔が光に照らされています。場所によっては興福五重塔が猿沢池に写り、感動的な光景が。
他のイベントに比べて長時間開催されていることもあり、夏の奈良旅行では欠かせない存在になっています。

■ライトアッププロムナード・なら
開催日:7月中旬~9月中旬
開催地:東大寺、興福寺、平城朱雀門、薬師寺など
問い合せ:0742-27-1515
アクセス:近鉄奈良駅、大和西大寺駅、西ノ京駅から徒歩20分圏内


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