クルマの賢い買い方・売り方/車購入ガイド

新型シエンタで値引きを成功させるには?

値引きの神様・松本隆一に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。今回の車種はトヨタ・シエンタ。トータル18万円の値引きに成功した交渉とは?

松本 隆一

執筆者:松本 隆一

クルマの値引きガイド

松本隆一の値引き生情報「売れ行き好調なシエンタは値引きできる?」

雑誌「月刊自家用車」で私が担当する「松本隆一の値引き生情報」に寄せられた読者からの値引き体験談をお届けするこの連載。

今回はトヨタ・シエンタの値引きを狙う千葉県在住の41歳会社員・X氏からのレポート。
トヨタ・シエンタ G(7人乗り)

トヨタ・シエンタ G(7人乗り)

ホンダ・フリード

ホンダ・フリード

シエンタのライバルといえば、ホンダ・フリードですが、末期の現行モデルをぶつけても「値引きではとてもかなわない」などと引かれてしまう。むしろ「もうすぐ発売される新型フリードを見てから決めようかとも思っている」とやったほうが有効。ただし、決め手は「経営資本の異なるトヨタをまめにまわってシエンタ同士の争いにもち込む」こと。

では、X氏からのレポートをどうぞ!

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あれ? 紹介なのに期待外れ……おお!「コネなし」が頑張った

愛車は初代シエンタ。我が家のカーライフには「コンパクトなミニバン」というキャラがぴったりとマッチ。使い勝手がとても良く、取り立てて不満も感じないで、これまで乗り続けてきました。そして、はっと気がつけば12年も経過していたのであります(笑)。

とは言っても、走行距離はまだ4万km台。エンジンもミッションも足回りも快調なので、「このままもう少し付き合おう……」と思って、昨年9月に車検を通しました。

しかし、街でフルモデルチェンジした新型シエンタや新型ソリオを見かけると、気持ちが動きます。そして、昨年末、ついに「よし、うちも買い替えよう!」と決意しました。

次期愛車候補としてあがったのは、もちろん新型のシエンタ。『月刊自家用車』によれば、「注文殺到で、発売から半年が経過しても納期は4~5か月」というほどの大ヒットをみせています。私の乗っている初代から大きく進化を遂げており、魅力はたっぷりです。

対抗は『月刊自家用車』でも評判のいい、新型ソリオ。フルチェンが近く、モデルは古いけれど、大幅な値引きが期待できるフリードも外せません。

アポなしでいきなり商談するのも芸がないので、付き合いのある損保代理店さんに頼んで、各社に紹介を入れてもらい、初売りフェアに出向きました。まずはホンダへ。フリードの値引きは10万円。これにキャンペーン中のナビプレゼント(22万6800円相当)が付くので値引きの合計は32万円超。妻はしっかりしたシートの造りに好印象。ただし、2016年夏にフルモデルチェンジを控えているのが気になるし、燃費や装備はいまひとつです。

次はスズキへ乗り込みました。新型ソリオはマイルドハイブリッドの燃費性能と最新の安全装備が魅力ですが、妻に言わせれば「造りが軽自動車の延長って感じ」だそうです。はっきりした値引き条件の提示もなく、興ざめしてしまいました。

そして、いよいよ本命の新型シエンタ。近所のトヨタA店へ出向きます。ここは紹介された店ではないけれど、応対してくれた若いセールス氏はとても熱心で好感がもてます。初代に乗っているだけあって「サイズ感や運転席に座った感じが一番しっくりくる」というのが妻の弁。納期が長いのと値引きが厳しそうなのが難点です。この日は定価ベースの説明だけでしたが、セールス氏はやる気満々で期待できます。

紹介してもらったトヨタB店へ。いきなり好条件が出るかも …と思っていましたが、「シエンタは売れ行きが好調で値引きはあまりできません」とのこと。提示してきた条件は値引き13万円、下取り12万円。正直、期待外れでした。

日を改めて、トヨタA店を再訪。例の若手セールス氏は「頑張ります!」と元気一杯。なんと、12年落ちのシエンタは下取り額35万3000円!トヨタB店との差に驚く。一気に、この店が本命に浮上。ただし、試乗車がハイブリッドのブラウンだったため、「ガソリン車に乗りたい。それから希望のレッドマイカメタリックの実物が見たい」と言うと、「では、来週、用意します」とのこと。
紹介

 

翌週、トヨタA店へ。早速、ガソリン車を試乗。さすが、新型の走りは素晴らしく、乗り心地も申し分なし。妻も「とても運転しやすい!」とのこと。希望のレッドマイカメタリックも好みに合いました。

試乗後、見積もりを提示してもらうと、乗り出し(支払い総額)は222万円。思ったより安くなったので、これにて契約。注文書には車両本体値引きの記載はありませんが、付属品46万7208円から18万3003円引きとなっていました。

圧倒的な下取り額とセールス氏の熱意が決め手でした。クルマの購入は、値引きは勿論大きい要素ですが、それ以上にタイミングだったりセールス氏との相性といった点が大きく、まさにご縁だなと思いました。

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松本隆一の値引き採点 評価は5点満点で「4」

ということで、X氏からのレポートをお届けしましたが、私の値引き採点は5点満点で「4」。特上。おそらく管理職が決済したはずです。

注文書

 

  • 車両本体価格 198万327円
  • トータル値引き 18.3万円(8%税込み)
  • 値引き率 7.2%

紹介があると「必ず買ってくれる人。厳しいことは言ってこない」など、あまく見るセールスマンも多いようです。実際、このケースでも“飛び込み”のトヨタA店が頑張っています。獲得した値引き額はさほどでもありませんが、高取り分を評価しました。


さらに値引きについて知りたい方は「月刊自家用車アーカイブスforカーコン・マーケット」もチェック!

月刊自家用車(内外出版社)

月刊自家用車(内外出版社)

■こちらのコンテンツは「月刊自家用車」2016年6月号(内外出版社)内の記事を転載・一部改変したものです

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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